ページの先頭です

お仕事のご相談はこちら

コラム

COLUMN

Twitterでシェア Facebookでシェア

#保育士資格

作成日 2019/10/18

更新日 2019/10/25

認定病児保育スペシャリストとは?病児保育のプロを目指そう!

画像:寝込む女の子

認定病児保育スペシャリストという資格を聞いたことがあるでしょうか?認定病児保育スペシャリストは、近年、利用者が増加傾向にある病児保育のプロとして注目を集めています。

認定病児保育スペシャリストとはどのような資格なのか、またこの資格の取得にどのようなメリットがあるのか、実際に保育士としてのスキルアップにつながるのかなど、詳しい情報を丁寧に解説していきます。

目次

認定病児保育スペシャリストとは?

画像:子どもと体温計

近年、共働き世帯の増加にともない、病児保育に対するニーズはどんどん増えてきています。そのため、病児保育に適切に対応できる保育士の必要性も高まっているのです。

そんな病児保育のプロといわれる認定病児保育スペシャリストとは、いったいどのような資格なのでしょうか?

そもそも病児保育って?

認定病児保育スペシャリストの資格について説明する前に、そもそも病児保育とはどのようなものなのか確認しておきましょう。

まだ抵抗力が弱く体力が十分でない就学前の子どもたちにつきものなのが、病気や体調不良です。子どもが体調を崩すと普段通っている保育園や幼稚園の多くは、ほかの子どもたちへの感染予防の面から受け入れができません。

とはいえ、子どもが急に病気になっても、仕事を休めないという保護者も多いでしょう。また、子どもの体調不良が続いたり、兄弟姉妹が順番に病気になったりすると、保護者は何日も連続して休みを取らなければならず、対応が難しくなります。

そんなときに利用するのが病児保育です。病児保育は、おおきく分けて2種類あり、病気の子どもたちを専用の施設で預かる施設利用型と、自宅に訪問して保育や看病をおこなう自宅訪問型があります。

認定病児保育スペシャリストとは?他資格との違い

このように需要が増え続ける病児保育のプロになるための資格が、認定病児保育スペシャリストです。

日本病児保育協会の提供する講座を受け実習を行ない、試験に合格することで認定されます。

認定病児保育スペシャリストとよく似た資格に認定病児保育専門士があります。両者の大きな違いは、認定機関と受験資格です。

認定病児保育専門士は全国病児保育協議会が認定します。また受験資格についても、認定病児保育専門士は資格認定実施要項のなかで「病児・病後児保育室に勤務する保育士・看護師」を対象とし、

① (一社)全国病児保育協議会に施設又は個人で加盟し、病児保育室・病後児保育室に常勤として2年以上勤務しているもの。または、非常勤として2年以上病児保育・病後児保育室に勤務し、週20時間以上の実働を有する者。

② 施設長から(一社)全国病児保育協議会所定の「施設長推薦状」において、推薦を受けることのできる者。

③ (一社)全国病児保育病児保育協議会が開催する「病児保育専門士認定講座」をすべて受講した者。
「一般社団法人全国病児保育協議会認定病児保育専門士(保育士)(看護師)資格認定実施要項(資格認定に関わる手引き)」

以上3点すべての条件を満たすことのできる者を受験資格者とする。

31年度「一般社団法人全国病児保育協議会 認定病児保育専門士」資格認定実施要項 より引用

など厳しい受験資格を必要としているのです。

その一方で、認定病児保育スペシャリストは高校を卒業している18歳以上の人であれば、所定の講座と実習を受けることで受験資格を取得できます。

今まで病児保育の経験がまったくない人や、これから保育士を目指そうという人でも挑戦できる門戸の広い資格といえるでしょう。

取得後はどんなところで働けるの?

認定病児保育スペシャリストの資格を取得すると、病児保育施設での勤務や訪問型の病児保育に携わるなかで、身につけた専門知識やスキルを活かせます。また、病気にかかっている子どもはもちろん、感染症の回復期にあり登園許可がでない子どもたちのベビーシッターやファミリーサポートでも、活躍できる場面が増えるでしょう。

今後は働き手の確保のため、企業内保育園でも病児保育施設を設ける可能性もあります。

また、病児保育施設以外でも子どもが集団生活を送る場面では、つねに病気の心配があります。そのため、通常の保育園や学童保育の現場でも、突発的な病気にあわてず対応できる病児保育のプロはたいへん貴重な存在です。

認定病児保育スペシャリストを取得するメリット

認定病児保育スペシャリストの資格を取得するためには、講座と実習が必須です。したがって、今までまったく病児保育にかかわったことがない人でも、病児保育の基本を一から学べます。

病児保育のスキルを証明する認定病児保育スペシャリストの資格は、保育士として就職・転職する際に、大きなアピールポイントとなるでしょう。

保護者にとって、子どもの健康は何よりも重要です。たとえ仕事や用事のためとはいえ、病気のときに大切な我が子のそばにいられないことに対して、強い不安感を抱いているのではないでしょうか。

認定病児保育スペシャリストの資格を取得していることは、保護者にも大きな安心感と信頼感を与えるのです。

通常の保育園でも、預かっている子どもが急に病気を発症する場合があります。その際、適切に対応すれば、ほかの子どもたちへの感染を最小限に抑えられるでしょう。

このように、認定病児保育スペシャリストは、子どもたちを預かるさまざまな場面でたいへん大きなメリットをもつ資格なのです。

認定病児保育スペシャリストになるには?

画像:パジャマで食事をする女の子

今後、ますます活躍が期待される認定病児保育スペシャリストになるためにはどうすればいいのでしょうか?具体的な受験の流れや合格率などを確認してみましょう。

認定病児保育スペシャリストの受験資格と受験までの流れは?

認定病児保育スペシャリストの試験は、決められた講座と実習を修了することで受験資格を得られます。講座と実習は、高校を卒業している満18歳以上の人なら、保育士などの特別な資格を持っていなくても受講できるのです。

講座は全部で13回あり、すべてWeb講座です。Web講座で体系的な病児保育の専門知識を学んだあと、1次試験を受けます。病児保育施設での24時間以上の実習も必須です。

講座と実習を通して病児保育のスキルを十分に学び、認定試験を受験するという流れになります。

これまでは1次試験合格後に実習を受け、その後に、認定試験がありましたが、2019年7月7日開催の第13回認定試験では順番が変わり、認定試験合格後に実習を受けることに変更されました。

第14回以降の受験の流れは2019年7月現在検討中とされています。

取得するにはいくらかかる?

認定病児保育スペシャリストの講座受講料は65,000円です。このなかには、Web講座受講料の52,000円、受験料の8,000円、初年度登録料の5,000円が含まれます。

これ以外に、別途実習費用10,000円が必要です。試験に1回で合格すれば合計75,000円で認定病児保育スペシャリストの資格が取得できます。

不合格の場合、2回目以降は受験料8,000円が別にかかります。また、資格取得後は1年ごとに更新料の5,000円が必要です。

*金額は全て税別表記です。

どんな人が受講しているの?

認定病児保育スペシャリストの講座受講者のうち、もっとも多いのが保育士で全体の24%にあたります。保育士に続いて多いのが、病児保育従事者と看護師です。

特別な資格がなくても受講できるので、今まで病児保育に携わったことがない人や異業種の仕事に従事する人の受講もみられます。

年代別では、20代から50代までの各世代がそれぞれ受講者全体の20%以上を占め、幅広い層の人々が受講していることがわかります。関東や近畿、甲信越に住む受講者が多いですが、eラーニング形式のため、全国どこからでも受けられるのが魅力のひとつです。

パソコンを持っていなくても、スマートフォンやタブレットがあれば自宅で簡単に受講できます。そのため、働きながらでも、子育て中でも資格取得しやすいのが認定病児保育スペシャリストの特徴です。

認定病児保育スペシャリストの合格率は?

2013年に行なわれた第1回認定病児保育スペシャリスト最終試験の合格率は8割でした。このときの1次試験合格者における受講期間の平均は44日間で、最長の人で84日、最短の人はわずか3日でした。

このことから考えると、おおよそ1か月から2か月程度の受講期間が目安となるのではないでしょうか。

動画で理解を進めるWeb講座は、一人でもくもくとテキストを読む学習スタイルに比べると知識が定着しやすいため、短い受講期間であっても効果的な学習が可能です。

各講義の最後に、毎回小テストがあるのも、着実に理解を深める一助となります。

認定病児保育スペシャリストの実習って?

認定病児保育スペシャリストの資格を取得するためには、病児病後児保育施設や訪問型病児保育の場で、24時間以上の実習を受けなければなりません。

実習希望施設について希望日の2か月前までに事務局に連絡すると、事務局が希望先に受け入れの可否を問い合わせしてくれます。

実習の最大の目的は、Web講座で学んだ知識を現場で使える実践力につなげることです。1日の流れをきっちりと把握し、病児保育ならではの声かけやケアの方法を実地で学ぶことで、資格取得後、自信を持って持って勤務できるでしょう。

病児保育では、食事や排泄の介助も通常の保育とは異なります。実習を通して適切なやり方を覚え、病児保育の現場で即戦力となるスキルを身につけましょう。

認定病児保育スペシャリスト取得後の更新とは?

病児保育は小さな過ちが子どもたちの命を危険にさらす可能性がある責任重大な仕事です。病児保育のプロであり続けるためには、つねに最新の知識や情報を身につけておく必要があります。そのため、認定病児保育スペシャリストの資格は、更新制を取り入れているのです。

無事、認定病児保育スペシャリストの試験に合格すると、認定証が郵送されます。認定証の有効期間は認定日より1年となっていますので、1年ごとの更新を忘れないようにしましょう。更新に試験や再講習はありませんが、更新料として5,000円(税別)が必要です。

認定病児保育スペシャリストとして働くためには、1度合格すればそれで終わりではなく、日々学び続ける姿勢を持たなければなりません。だからこそ、認定病児保育スペシャリストの認定証には大きな価値と信頼があるといえるのでしょう。

認定病児保育スペシャリストになった人の口コミ

画像:鼻をかむ女の子

それでは、実際に認定病児保育スペシャリストの合格者の声を見てみましょう。

保育園園長を勤める40代の女性

画像:女性のイラスト 1

・資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください

今の保育園に勤めて10年になりますが、子どもが熱を出した時にお迎えの依頼をするとき、自分の園でも看る事ができたら…と思っていました。

そんな折、病児保育事業に関する講演を聴き、小児科併設以外での病児保育もあるんだ、と興味を持ったことがきっかけです。

・Web講座で学んだことが、実際の業務で役だった場面はありましたか?

直接役立った、という場面はまだありませんが、実習をしたことで自信につながっていきました。また、先生や保護者の方に正しく情報を伝える事が出来るようになりました。

特に保護者の方は、入園時に子どもの病気に対して不安に思っています。そんな時に「子どもが病気になることで免疫を作って丈夫になっていく」という話を出来るようになりました。

「認定病児保育スペシャリスト 合格者の声」より引用

病児保育で働く50代の女性

画像:女性のイラスト 2

・資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください

入社した時に、病児保育の仕事は今までの保育の仕事とは違った面があると思いました。知らないがためにミスをしてしまうのなら、学ぶ事でミスを防げるように、と思いこの資格を学んでみようと思いました。
知識はあって邪魔になることは無いと思うし、頭は固くなる一方なので(笑)、今のうちにやってみよう、と。

この年になって今更勉強っていうのもどうかな?という思いもありましたが、新しいこと(病児保育の仕事)を始めたきっかけに「新しいことに挑戦してみようかな」という気持ちと、命を預かるんだ、という緊張感で申し込みました。

・Web講座で学んだことが、実際の業務で役だった場面はありましたか?

病児保育の心理についてはこのWeb講座でしか学べないことで、実際に現場に出てみると「子どもとの信頼関係を築くのが大事なんだ」と確信を持つことができたり、「年齢別に対応することが必要なことなんだ」と実感することができました。

漠然とわかっていたことが言葉になって説明されていたので証明された気にもなり、「勉強は無駄じゃない」と感じました。

「認定病児保育スペシャリスト 合格者の声」より引用

これらの口コミからもわかるように、認定病児保育スペシャリストは、実際の保育の現場で役に立つ大切な資格です。

資格取得に挑戦し、これまで経験だけに頼っていた病児保育の知識をいっそう深め体系化できれば、保護者や子どもたちとの信頼関係はいっそう強まります。

認定病児保育スペシャリストの資格で、病児保育のプロになろう!

画像:赤ちゃんの熱を測る女性

病児保育のプロである認定病児保育スペシャリストは、利用する子どもたちや保護者にとって、たいへん頼もしい存在です。病児保育の需要がどんどん増加する昨今の状況を考慮すると、保育士としてのスキルアップに最適な資格のひとつといえるでしょう。

認定病児保育スペシャリストの講座を受講し、最新の病児保育の知識や適切なケア方法を習得すれば、病気で心細い子どもたちの心と体にしっかりと寄り添えます。

ワンランク上の保育士を目指して、ぜひとも認定病児保育スペシャリストの資格獲得にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。


「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービス では、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。

保育士向け研修(無料)一覧へ★
★お仕事探しの相談・ご登録は無料ご相談フォームへ★
★お仕事検索はお仕事一覧へ★

監修者 PROFILE

コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて、園長経験6年、保育経験延べ30年のベテラン保育士。
当社で園長職を勤めたのち、当社運営の保育施設の総合管理を担当。現在は研修など保育士の人材育成に注力している。

Twitterでシェア Facebookでシェア

関連記事


新着記事


SNSをフォローすると、おすすめ
求人情報を受け取れます!