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コラム

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#子どもの心と体

作成日 2016/01/15

更新日 2024/06/06

孤食の問題について

皆さんは「個食」と「孤食」の違いについて説明できますか?
家族がそれぞれ自分のライフスタイルや体調管理に合わせて、食事の内容やタイミングを別々にすることを「個食」と呼びます。それに対して「孤食」とは、自らの意志とは関係なく独りで食事をすることを指します。実は、孤独を感じながら食事をすることは、大人だけでなく子どもにとっても良くない影響があるそうです。
今回は「孤食(=独りで摂る食事)」が人に与える影響と、地域で行われている孤食に対する取り組みをご紹介します。

目次

孤食がよくないワケ?

「孤食」の問題は、「ひとりで食事をする」という行為そのものではなく、「孤独などのストレスを感じながら食事をとる」ことにあります。ライフスタイルや家族の形が多様化している現代において、毎日家族そろってみんなが食卓を囲むことが難しい場合もあります。単身者や高齢の方が一人で食事をする状況も増えており、高齢者の場合、孤食によりうつ病のリスクが高くなるという調査もあります。

また、やずやが行った調査ではこんな結果が出ています。
《週のほとんどを一人で食事をしている人》 と 《常にだれかと食事をしている、あるいは週に1~3日程度一人で食事をしている人》 を比べたときに、前者のほうがストレスや疲労を蓄積しやすい傾向にあるそうです。

特に子どもにとって、誰かと一緒に食事をするのが当たり前だった環境から孤食の環境に変化することで、とても強いストレスに感じられるかもしれません。栄養のバランス面を考えても、一人で食事をすることで好き嫌いで食べるものを選び、栄養が偏ってしまうという心配もおこります。

孤食の子どもを救う取り組み

〈こども食堂〉をご存知ですか?
こども食堂とは、子ども向けに低価格または無料で食事を提供する施設です。

ひとり親家庭であったり、両親が共働きで夕食どきも家にいないなど、何らかの事情により独りで食事をしなければならない子ども達に、誰かと一緒に食事をする環境を提供することを目的としています。経済的に厳しい環境の子ども達がクローズアップされることも多いですが、「繋がり」といった孤食に対するアプローチが柱です。

こども食堂は2012年頃に東京都内で始まったとされています。
徐々にニーズも高まって、施設の数も次第に増えていき、2023年には東京都で1,000箇所以上、全国で9,000箇所以上のこども食堂があります。全国的な動きといえますね。

この取り組みのポイントは、ただ誰かと食事をするだけということではなく、保育園や児童館のように子どもが集まって一緒に食事をすることで団らんができるということです。

もちろん栄養バランスにも気を配っているので、一人で食事をすることによる偏食の問題もクリア。子どもたちは偏りのない十分な栄養が摂れる食事をすることができます。

親しい人との食事はからだの栄養だけでなく、心にも栄養を与えることができます。
子どもも大人も、例えば一日に少なくとも一回、誰かと食事をする機会を作ってみてはいかがでしょうか?

参考資料
(1)日経新聞 「こども食堂」全国に広がる 貧困や孤食に救いの手
(2)厚生労働科学研究成果データベース 日本人高齢者の会食の機会とうつとの関連
(3)やずや 心とからだを癒す「共食」の習慣 -共食・孤食習慣と疲れに関する調査-
(4)朝日新聞SDGs ACTION! こども食堂」全国9132カ所で、公立中学校とほぼ同数に 支援団体「むすびえ」が発表

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