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#日々の保育

作成日 2018/12/13

更新日 2019/02/05

子どもに絵本を読み聞かせる効果とは?習慣化、年別のコツは?



絵本の読み聞かせは、脳の発達を促し、子どもの発想力や語彙力を伸ばすと言われています。さらに、保育園での絵本の読み聞かせは、保育士と子どもたちとのコミュニケーションのきっかけにもなります。

ここでは、これから積極的に読み聞かせに取り組もうと考えている保育士向けに、絵本の読み聞かせのメリットや、効果的な読み聞かせの方法などをご紹介します。この記事を参考に、読み聞かせの効果を最大限に活かし、子どもたちの成長を促すコミュニケーションを図っていきましょう!

目次
子どもに絵本を読み聞かせる効果とは?
共有型で絵本を読み聞かせる際に注意すべきこと
年齢別の絵本の読み聞かせのコツを紹介
絵本の読み聞かせを習慣にすることのメリット
年齢ごとの読み聞かせでおすすめの絵本をご紹介!
幼児期から絵本の読み聞かせを行ない、習慣化してみましょう


子どもに絵本を読み聞かせる効果とは?


大人になっても重要なのが、「話す力」と「聞く力」そして「表現する力」です。
保育園の教育方針として、言葉の基礎となる、話す・聞く・表現する力を伸ばすことを重視しているところも多いのではないでしょうか。子どもたちへの絵本の読み聞かせは、それらの力を高めるきっかけにもなります。

ここでは、絵本の読み聞かせのさまざまな効果を説明します。


「話す」の土台となる語彙力が高まる


絵本の読み聞かせに「語彙力が高まる」という効果があるのは、普段身近な家族や同世代のお友達が話さないような言葉を絵本から習得できるためです。

子どもは、お母さんやお父さん、保育園のお友達、保育士などが話す言葉を耳にし、反復しながら言語を覚えます。

しかし、子どもと普段交わしているような会話は500種類ほどに限定された単語を組み合わせて行なわれています。
「食べる」「寝る」「お風呂入る」などのシンプルな単語により構成されており、このような言葉を「生活語」というといいます。この500種類ほどの「生活語」だけで会話を続けると、その状態に慣れてしまい、新しい言葉との出会いが少なくなってしまう可能性があります。

一方で、絵本には普段の会話で使わない言葉がたくさん含まれているため、子どものボキャブラリーが増えるきっかけになります。絵本の読み聞かせを通して、絵本に出てくる言葉を目と耳で理解することで語彙力が高まり、「話す力」と「聞く力」そして「表現する力」を養うことができるのです。


感性が豊かになる


絵本の読み聞かせを行なうことで、子どもの感性が豊かになるという効果もあります。

子どもたちは、絵本に含まれる情報の中からさまざまな想像をします。たとえ絵や文字が少ない絵本でも、子どもは壮大なストーリーの物語を頭の中で描いていることがあります。日々、絵本の読み聞かせを行なうことで、想像したり考えたりという脳の働きが活発になり、感性が豊かな子どもへと成長するのです。

子どもに想像の翼をあたえ、感性を高めるためにも、保育園ではさまざまなジャンルの絵本を読み聞かせていきましょう。


学力が高まる


読み聞かせによって語彙力や表現力が高まれば、小学校に入学後、国語はもちろん算数などの科目においても、その学力の高まりが期待できます。

算数は、単に数字を並べて計算するだけではなく、文章問題もあります。
文章問題では、その情景を想像することが解答を導くことにつながるのです。
絵本の読み聞かせによって子どもたちが身につけた想像力が、小学校では文章の読解力につながり、学力アップの原動力になるのです。



共有型で絵本を読み聞かせる際に注意すべきこと

絵本を読み聞かせる方法は、ふたつあります。ひとつは、共有型の読み聞かせ方法で、子どもたちのペースに合わせて絵本を読み聞かせ、子どもたちの想いや感じ取ったことを聞きながら進める方法です。もうひとつの方法は、強制型です。保育士が読み聞かせをしながら、子どもたちに物語の捉え方を誘導しながら話していく方法です。
ここでは、子どもたちの成長を促すという共有型の方法で絵本を読み聞かせる際に気をつけるべきポイントを、わかりやすく説明します。


共有型絵本を読み聞かせる方法と3つの注意点


保育園の絵本の読み聞かせでは、共有型の読み聞かせを行なうのがおすすめです。

気をつけるべきポイントは、「教育する」ことを目的にしないということ。子どもたちの中には、絵本の読み聞かせに集中できない子どももいます。
保育士が強制的に自分のペースで絵本を読み進めると、絵本の読み聞かせの時間が子どもにとって楽しい時間ではなくなり、効果も半減してしまいます。

ここでは、共有型の絵本の読み聞かせで注意すべき3つのポイントをお伝えします。保育園で子どもたちに絵本を読み聞かせる際は、次のようなことに注意していきましょう。

まずひとつ目は、「保育士も一緒に絵本を楽しむこと」です。 子どもたちは、絵本を読み聞かせる声のトーンや表情に敏感に反応します。保育士の声に疲れやイライラが出ていると、「どうして先生は怒っているんだろう?」とビクビクしてしまい、絵本に集中できなくなります。

読み聞かせる保育士自身が子どもたちと一緒に絵本の世界に入り、絵本を楽しんでいる姿を見せてください。

ふたつ目は、「子どもたちのペースに合わせて絵本を読み聞かせること」です。 年齢が上がるにつれて絵本への関心が高まりますが、まだ絵本に興味を持てない子どもたちがいるクラスもあるでしょう。読んでいる途中でページをめくろうとしたり、手足をバタバタさせて落ち着かない子どもがいることもあります。
そんなときは、子どもたちのペースを見ながら読み進めていきましょう。

ある程度子どもたちが本の内容を理解し興味が持てるようになるまで、子どもたちのペースに合わせて読み進めることが大切です。

3つ目に、「子どもが想像し感じ取る反応を見て一緒に楽しむこと」を心がけましょう。 絵本の内容を子どもが理解するまでに、ある程度の時間がかかることがあります。
すぐに子どもたちからレスポンスを得ようとするのではなく、子どもたちが絵本の内容を想像し、感じ、反応する時間を与えてあげることも大事です。

「それは面白い発想ね!」「そんなことを感じたのね!すごいね!」と褒めるようにすると、絵本の読み聞かせの時間がさらに楽しくなり、大きな想像の翼が育まれていくでしょう。



年齢別の絵本の読み聞かせのコツを紹介


絵本の読み聞かせの効果を高める方法は、子どもたちの年齢によって異なります。年齢の低い子どもたちに対して高度な読み聞かせの方法をとっても、理解されず、本への興味を失ってしまう可能性があります。
本が楽しい!また読みたい!と思ってもらえるように、子どもたちの年齢に合った絵本の読み聞かせを行なうように注意しましょう。

ここでは、年齢に合わせた読み聞かせのコツをご紹介します。


0歳から1歳までの読み聞かせのコツ:ゆっくり読んで声を聞かせる


0歳から1歳までは本を読み聞かせても、言葉を正確に理解しているわけではありません。本への興味より、読んでいる人の声に興味があると言えます。
1歳までは、本を読み聞かせるというよりは、ゆったりとしたペースで読む声を聞かせることを意識します。そのうちに本を読む声を心地よいと感じ、絵本を読んでもらうことに慣れてくることでしょう。


1歳から2歳までの読み聞かせのコツ:子どものペースで楽しさを伝える


1歳から2歳までの子どもたちは、やっと言葉を理解し始めてきたばかりの状態です。中には、すでに意思疎通がとれるほど言葉を操るような子どももいるでしょう。しかし、本の内容を正しく理解できるレベルに達しているわけではなく、先にページをめくりたがるなど、注意力が十分に発達していません。
そんな年齢の子どもたちが理解できるペースで読み聞かせ、本が楽しいと思えるようにしていくことが重要です。

例えば子どもが先にページをめくりたがった場合も強く静止したりせず、子どもの行動も含めて一緒に楽しめるよう意識しましょう。


2歳から3歳までの読み聞かせのコツ:言葉の繰り返しを楽しませる


2歳から3歳までの子どもたちは、絵本の読み聞かせのときに聞く言葉に興味を持ち、実際に自分で言葉を反復しようとします。ときには、同じページを繰り返して聞きたがる子どもや、同じ言葉を繰り返し言いたがる子どももいます。
これは、読み聞かせで聞く言葉を理解し、自分の言葉として脳に取り込もうとしている姿なのです。

2歳から3歳までの子どもたちに読み聞かせを行なうときは、言葉の説明をしながらその意味を理解させ、言葉の反復を楽しませるようにしていくことが大事です。



絵本の読み聞かせを習慣にすることのメリット



園児のご家庭において、毎晩のように絵本の読み聞かせを続けるのは、たいへんなことです。仕事で疲れて帰ってきたお父さんやお母さんの中には、絵本の読み聞かせを後回しにしてしまう人も多いでしょう。

だからこそ、保育園で毎日のように読み聞かせを行ない、習慣化していくことが重要なのです。

ここでは、保育園で読み聞かせを習慣化するメリットについてご紹介します。


子どもの情緒を安定させることにつながる


本の読み聞かせを習慣化すれば、子どもたちの語彙力や想像力、感性を豊かにし、その素質を伸ばすことができます。

また、子どもたちの情緒を安定させる効果もあります。仲のいいお友達に囲まれて、普段自分たちの世話をしてくれる保育士の声を聞きながら過ごす読み聞かせの時間は、子どもたちにとっては安心できる貴重な時間。
毎日そのような時間をとることを習慣化すると、子どもたちの気持ちも安定します。


コミュニケーションにつながる


お母さんやお父さん、保育士による語りかけで、子どもたちは自然と言葉を覚えるようになります。こうして子どもたちに語りかけ、より深くコミュニケーションを取るための方法のひとつが、絵本の読み聞かせです。

絵本の読み聞かせによって語りかけがスムーズになるだけでなく、言葉を繰り返すなどの反応をする子どもたちの言葉がきっかけになり、普段よりコミュニケーションをとりやすくなるからです。



年齢ごとの読み聞かせでおすすめの絵本をご紹介!


ここまで、絵本の読み聞かせによるさまざまな効果についてご紹介してきました。
では実際に、保育園では、どういった絵本を読み聞かせればよいのでしょうか。ここでは、年齢に合わせて子どもたちが理解しやすいおすすめの絵本をご紹介します。

0歳から1歳の子どもたちにおすすめの絵本


0歳から1歳の子どもたちにおすすめの絵本は以下の2冊です。

いないいないばあ

文:松谷 みよ子/絵:瀬川 康男
出版社:童心社

1967年に新刊されて以来、50年以上も子どもたちの心をとらえてきた絵本です。バァやブゥなどの音を含む文章で、そのリズムと音の楽しさを味わうことができます。



がたんごとんがたんごとん

作:安西 水丸
出版社:福音館書店

汽車が主人公となり、コップやスプーンなどさまざまなものを乗せて走るという話の内容です。汽車に興味が出始める1歳前後の男の子たちが興味を示すお話でしょう。


1歳から2歳の子どもたちにおすすめの絵本


1歳から2歳の子どもたちにおすすめの絵本は以下の2冊です。

しろくまちゃんのほっとけーき

作:わかやまけん/もりひさし/わだよしおみ

しろくまちゃんが主人公となり、大好きなホットケーキを作るという絵本です。ケーキを作る過程で出てくる音の表現に、子どもは興味を示します。また、食べる楽しみや喜びの表現も混ざり、絵本を通じて食育を促すこともできます。


ちいさなうさこちゃん


文・絵:ディック・ブルーナ
訳:石井 桃子
出版社:福音館書店

ミッフィーが題材となるシリーズの絵本です。色鮮やかな配色の絵で表現されており、子どもは一目見るだけで内容を理解し、その世界に入り込んでいくことでしょう。

2歳から3歳の子どもたちにおすすめの絵本


2歳から3歳の子どもたちにおすすめの絵本は以下の2冊です。

たまごのあかちゃん

文:神沢 利子/絵:柳生 弦一郎
出版社:福音館書店

たまごの中からいろいろな生き物が生まれてくるという物語です。ページをめくるごとにいろいろな生き物が出てくるので、動物に興味を持ち始める2歳から3歳ごろの子どもたちに読んであげてください。

きんぎょがにげた

作:五味 太郎
出版社:福音館書店

美しい色彩が特徴的な絵本です。金魚鉢から逃げた金魚を探す物語となっており、ページをめくりながら、金魚を探してみんなで楽しめます。


幼児期から絵本の読み聞かせを行ない、習慣化してみましょう


絵本の読み聞かせは、子どもたちへの多大な効果があると言われ、想像力や感性が育ち語彙が増えるなど、脳の発達につながるメリットがあります。
また、絵本の読み聞かせを習慣化すれば、子どもたちとのコミュニケーションがさらに密になり、子どもたちの情緒安定にもつながります。

この記事を参考に、保育園での読み聞かせのひとときをさらに楽しく有意義なものにしてくださいね。

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監修者 PROFILE
コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて、園長経験6年、保育経験延べ30年のベテラン保育士。
当社で園長職を勤めたのち、当社運営の保育施設の総合管理を担当。現在は研修など保育士の人材育成に注力している。

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