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#保育士の働き方

作成日 2020/02/28

更新日 2026/09/24

派遣保育士の時給相場や仕事内容、メリット・デメリットや待遇を解説

微笑むビジネスウーマン

派遣社員として保育士のお仕事をすることは、ここ数年でごく一般的な選択肢のひとつになりました。

しかし、実際には「派遣保育士という働き方は知っていても、正社員やパートなどの直接雇用との具体的な違いはよくわからない」という方が多いのではないでしょうか。

今回は、派遣保育士とは具体的にどのようなものか、仕事内容、メリットやデメリット、給与や待遇、口コミなどを通じてわかりやすく説明します。

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「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービスは、保育分野で20年以上にわたり人材サービスを提供しています。正社員・パートの転職支援だけでなく、保育士派遣にも対応し、勤務時間や勤務地などの希望に合わせて、自分に合った働き方を選べるようサポートしています。

派遣社員と派遣先の間に入りつつも、より派遣社員に寄り添う。それが私たちの考える人材派遣の姿です。ご就業中はもちろん、お休み中のときも、派遣を離れているときも、ずっとあなたの味方でいたい。一生のお付き合いができるパートナーになれるよう努めています。

派遣保育士のお仕事をお探しの方は、ぜひ以下のフォームから当社にご相談ください。

目次

派遣保育士とは?

ネームプレート

最近、保育の現場でも柔軟な働き方のひとつとして注目を浴びているのが、派遣保育士です。派遣保育士とは、そもそもどのようなものでしょうか。また、直接雇用の保育士との違いは何でしょうか。

派遣保育士ってなに?

派遣保育士とは、保育士人材派遣会社に雇用された保育士のことを指します。そのため派遣保育士は、保育園と直接の雇用契約を結んでいません。

雇用先(雇用主)は人材派遣会社、実際の勤務先は派遣された保育園、と考えるとわかりやすいでしょう。ただし、派遣先は保育園だけでなく、認定こども園や学童保育、企業内保育所など公立・私立を問わずさまざまです。

保育園では、業務上の指示・監督などについて、派遣保育士に対しても直接雇用している保育士と同様に行ないます。

ただ、福利厚生、勤怠の管理などについては、人材派遣会社の管轄です。保育園は派遣保育士に直接「給与」や「手当」という形で金銭を渡すことはなく、人材派遣会社に「料金」として支払います。

また、派遣保育士のバックアップや保育園との交渉も、人材派遣会社が両者の間に入って進めていきます。

派遣保育士は、働き方に応じて「一般派遣」と「紹介予定派遣」の2種類にわかれます。一般派遣は、人材派遣会社に登録し、派遣された保育園で勤務するものです。通常、「派遣社員」といわれてイメージするのがこちらの形でしょう。

もう一方で紹介予定派遣は、将来的に派遣先の保育園で正社員として雇用契約を結ぶことを前提として勤務します。

紹介予定派遣の場合も勤務開始時の雇用主は人材派遣会社ですが、最長6か月の派遣期間が終了した時点で保育士と保育園が勤務を続けることに合意すれば、保育士は直接契約によって保育園に雇用されることになるのです。

このように、派遣保育士にもふたつのパターンがあることを念頭に置いておきましょう。

派遣保育士と正社員・アルバイト・パート保育士との違い

派遣保育士と正社員・アルバイト・パートなどの直接雇用の保育士には、さまざまな違いがあります。以下の内容を確認してみましょう。

派遣保育士 正社員・パート・アルバイト
雇用契約先 人材派遣会社 保育園や運営母体の法人など
給与支払い元
福利厚生・各種保険
雇用期間 有期
※人材派遣会社との雇用契約により、無期雇用となるケースもある
※有期雇用の場合、同じ事業所では原則3年までと決められているため、同一保育園では3年が限度となる
正社員は無期。
パート・アルバイトは園の定めに従うが、有期であることが多い
指揮命令 派遣保育士、正社員・パート・アルバイトともに保育園

派遣保育士の仕事内容って?

保育園が出す指示にしたがって「子どもたちを保育する」という意味では、派遣保育士の仕事内容は直接雇用の場合と同じです。

保育士として「子どもたちの安全を守り成長を促す」という仕事の目的ややりがいは、派遣保育士でも、正社員、パート、アルバイトなどの保育士でも、すこしも変わりません。

また、派遣保育士の仕事量や求められる責任は、パートやアルバイト保育士と同等であることが一般的です。補助やフリーの立場で働くことが多いとはいえ、保育園によっては担任をする場合もあります。

大きな行事の企画やクレーム対応などは任されないということが一般的です。そのため、正社員の保育士とは異なり、仕事内容や勤務日数について希望に応じて柔軟な働き方が可能です。

派遣保育士の仕事内容は各保育園や募集内容によってさまざまに異なりますが、どのようなケースでも、事前に仕事内容をきちんと確認し決定したうえで就業を開始します。

派遣会社が仲立ちを行なうことで、あらかじめ業務内容の把握がしっかりできる点は派遣保育士の大きなメリットだといえるでしょう。そのため、子育てや介護との両立など、自分自身のワークライフバランスにあった仕事内容で、保育士として働き続けられるのです。

派遣保育士の時給・給料相場と給与体系まとめ

派遣保育士の時給・給料相場

派遣保育士の給料は時給制が基本で、首都圏では時給1,500円〜2,000円前後の求人が中心です。ここでは時給の相場と正社員との比べ方、ボーナスや手当の扱いまで、派遣保育士の給与のしくみをまとめて確認していきましょう。

派遣保育士の時給・給料相場(正職員との違い)

派遣保育士の時給は、首都圏なら1,500円〜2,000円前後がひとつの目安です。「わたしの保育」に掲載している派遣求人を見ても、私立の認可保育園では1,500円〜1,700円程度、東京23区の公立保育園では1,800円〜2,300円程度と、エリアや施設によって幅があります。地方では1,200円台からの求人も見られます。

月給に置きかえると、時給1,800円で1日8時間・月20日働いた場合、およそ28万8,000円。

一方、正社員の保育士はどうでしょうか。厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、保育士の毎月の給与(きまって支給する現金給与額)は28万円前後、年間の賞与は75万円前後です。ボーナスを含めた年収を労働時間で割ると、時給2,000円を超える計算になります。月々の支給額では派遣が上回ることもありますが、年収で比べると正社員のほうが有利になりやすい、という点は押さえておきたいところです。

参照:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(厚生労働省)

派遣保育士に賞与(ボーナス)はある?

結論からいうと、派遣保育士には賞与(ボーナス)が出ないケースがほとんどです。ただ、それで損をしているとは限りません。

派遣保育士の時給には、正社員であれば賞与として年に数回まとめて支払われる分が、あらかじめ上乗せされていると考えられています。つまり「ボーナスがない代わりに、毎月の時給が高い」というしくみです。

夏と冬にまとまったお金が入る安心感は正社員ならではですが、派遣は働いた月ごとに収入が確定するため、家計の見通しを立てやすいという良さもあります。

残業代や交通費などの各種手当について

派遣保育士の残業代は、働いた時間の分だけ1分単位で支払われるのが原則です。勤怠は人材派遣会社が管理しているので、あいまいな扱いになりにくいのも安心です。

交通費(通勤手当)は、時給とは別に実費で支給される場合と、時給の中に含まれている場合があります。同じ時給1,800円でも、交通費が別に出るかどうかで実際の受け取り額は変わるので、求人票の記載はかならず確認しましょう。

なお、園の職員を対象とした処遇改善手当は、派遣保育士には直接支給されないケースが多いです。その分が時給に反映されているかどうかも、登録時にコーディネーターへ聞いておくと安心です。

派遣保育士の時給が高い3つの理由

1. 賞与(ボーナス)や各種手当が時給に還元されているから

派遣保育士の時給が高めなのは、正社員であれば賞与や住宅手当として別に支払われるお金が、時給に組み込まれているためです。

正社員の給与明細には基本給のほかに住宅手当や資格手当が並び、年に数回の賞与も入ります。派遣ではこうした上乗せ分が、1時間あたりの金額にまとめて反映されるのが一般的です。

そのため、月々の支給額や時給だけを並べると、派遣のほうが高く見えやすくなります。求人を比べるときは「時給が高い=年収も高い」とは限らない、と覚えておくとよいでしょう。

2. 保育園側の採用コストや労務管理コストが削減できるから

保育園にとって派遣保育士の受け入れは、自前で人を採用するよりも手間とコストを抑えられる手段です。

園が保育士を直接雇うには、求人広告や面接、社会保険の手続き、給与計算などの作業が欠かせません。派遣なら、その多くを人材派遣会社が引き受けます。

園が支払う派遣料金には、これらの採用や管理にかかる費用も含まれています。その料金をもとに時給が決まるので、派遣保育士の時給は高めに設定されやすいのです。

3. 保育士不足が深刻で、即戦力へのニーズが高いから

保育士の人手不足が続いていることも、時給を押し上げる大きな要因です。

保育園では、子どもの年齢と人数に応じて必要な保育士の数(配置基準)が国によって決められています。2024年度からは4・5歳児の配置基準が見直され、より多くの保育士が必要になりました。急な欠員が出ると基準を満たせなくなるため、「来月から入れる人」を探している園は少なくありません。

応募が集まりにくいなかで早く人を確保するには、条件を上げるしかない。すぐに現場に入れる派遣保育士はこうしたニーズに応えやすく、それが高時給につながっています。

業務内容や働き方の条件による時給の違い

同じ派遣保育士でも、担任を任されるか補助に入るか、フルタイムか時短かによって、時給は数百円単位で変わります。任される業務の範囲と責任が広がるほど時給は上がる、と考えるとわかりやすいでしょう。

保育補助(担任・書類業務なし)の時給相場

クラス担任や書類業務を受け持たない保育補助の時給は、首都圏で1,500円〜1,800円前後が中心です。

主な仕事は、担任の先生のサポートとして食事や着替えを手伝ったり、自由あそびを見守ったりすること。連絡帳や指導計画の作成がないため、勤務時間が終われば仕事もきちんと終わります。

ブランクから復帰したい方や、家事との両立を優先したい方に選ばれやすい働き方です。責任が比較的軽い分、担任業務のある求人より時給はやや控えめになります。

クラス担任(書類・事務業務あり)の時給相場

クラス担任として書類業務まで担当する場合、時給は1,800円〜2,300円程度と高めに設定されます。

連絡帳の記入や、月案・週案といった指導計画(カリキュラム)づくり、保護者とのやりとりなど、クラス運営にかかわる仕事を任されるのが特徴です。

「わたしの保育」の求人でも、東京23区の公立保育園でクラス担任を任される案件には、時給2,000円前後のものが見られます。正社員時代に担任を経験している方なら、その経験を収入に結びつけやすい働き方です。

時短勤務・扶養内・週2〜3日勤務の場合

時短や週2〜3日、扶養内といった働き方も、派遣なら希望を伝えて選びやすくなります。

「子どものお迎えに間に合う15時まで」「平日の午前中だけ」など、曜日や時間を固定できる求人は、家庭との両立を考える方にとって心強い選択肢です。

ただし、フルタイムの求人と比べると時給がやや低めになったり、条件に合う求人の数が限られたりすることもあります。扶養の範囲内で働きたい場合は、年収の上限を意識しつつ、時給と勤務時間のバランスを派遣会社と相談して決めるのがおすすめです。

派遣で働くメリット

派遣保育士のメリット・デメリット

派遣保育士として働く際のメリットとして考えられるものを以下の表にまとめました。

◎ 派遣で働くメリット ◎

1)パートより高時給
2)仕事探しは派遣会社にお任せ
3)入職後も派遣会社からのフォローがある
4)後悔しない転職ができる
5)ワークライフバランスに合わせた、柔軟な働き方が選べる

それぞれの項目について、くわしく見ていきましょう。

1)パートより高時給

派遣社員の給料は時給制で支払われることがほとんどです。同じく時給で働くパートよりも、一般的に高めに設定される傾向にあります。そのため、同じ時間だけ働いても、パート勤務よりも収入が多くなります。

パートではなかなか時給が上がらないと悩んでいる人にとっては、効率的に働ける派遣保育士の仕事はメリットが大きいといえるでしょう。

また、勤務時間や残業時間の管理は人材派遣会社が行ないますので、残業が生じにくい他、残業が発生する場合にもサービス残業にはならず、きちんと残業代が支払われるので安心です。

2)仕事探しは派遣会社にお任せ

派遣保育士として働く場合、まずは人材派遣会社に登録することになります。慣れないうちはすこし面倒にも感じますが、一度登録を済ませ自分自身の希望を伝えておくと、人材派遣会社が条件に合った仕事を見つけ出し提案してくれるのです。

自分で1件ずつ求人票を見て問い合わせるより、人材派遣会社に任せるほうが時間や手間が省けるでしょう。仕事や育児で時間的余裕がない状況のなか、転職活動をスムーズに進められるのも、派遣のメリットのひとつです。

また、保育士の人材派遣の実績の豊富な人材派遣会社を利用すれば、個人では調べきれない保育園の人間関係や実情を教えてもらえることがあります。自分一人では思いつかない視点で保育園の実態を見極められたり、複数の人の意見を聞きながら仕事先を選べたりできるという良さがあります。

実績が多く、かつ親身になって考えてくれる派遣会社を利用すれば、自分にぴったりの職場を探し出せる可能性が上がるでしょう。

3)入職後も派遣会社からのフォローがある

人材派遣会社と派遣保育士の関係は、就職活動中だけでなく実際に就職が決まり働き始めた後も続きます。もし勤務条件や仕事内容に疑問や不安があれば、人材派遣会社が保育園と派遣保育士の間に入り、調整役を担うのです。

職場の人間関係などが気になって保育園に直接言いづらいことも、交渉のプロである人材派遣会社の担当者に相談しフォローを頼めるという点も、派遣保育士として働くメリットでしょう。

4)後悔しない転職ができる

正社員として働き始めると、「思っていた職場環境と違うな」と違和感を覚えても、少なくとも次の年度末までは簡単に辞めることはできません。

その点、3か月などの短期間から始められる派遣保育士の場合は、まず実際に現場で働いてみながら、職場と自分自身の相性を見きわめることができます。

「自分に合う」と思えば、派遣契約を更新し、「やっぱり合わないな」と思うときは、別の派遣先を紹介してもらうことが可能です。

5)ワークライフバランスに合わせた、柔軟な働き方が選べる

正社員になるとどうしても職場での拘束時間が長くなり、仕事が生活の中心になってしまいがちです。その点、派遣保育士の場合、育児や介護、趣味や習い事など、自分の理想とするワークライフバランスに合わせて仕事の量や時間帯を調整できます。

年齢や体力の面から長時間勤務が難しいケースでも、派遣保育士であれば柔軟な働き方が選択できます。残業や持ち帰り仕事もほとんどありません。そのため、やりがいのある保育の仕事を無理せず長く続けられるでしょう。

派遣保育士で働くデメリット

次に、派遣保育士として働くデメリットについてです。

× 派遣で働くデメリット ×

1)ボーナスが支給されない
2)有期雇用である
3)派遣保育士の求人数には限りがある
4)正社員向けの福利厚生が適用されない

デメリットについても、解説していきます。

1)ボーナスが支給されない

パート勤務より時給が高く設定されていることが多い派遣保育士ですが、正社員と異なりボーナスの支給がないケースがよく見られます。フルタイムで働く派遣保育士の場合、ボーナスの時期にはすこしさみしく感じるのではないでしょうか。

2)有期雇用である

派遣保育士として働く場合は、人材派遣会社と契約を結ぶ時点で雇用期間が決められます。ひとつの保育園でできるだけ長く勤めたいと考えている方にとっては、デメリットだといえるでしょう。

派遣保育士でも契約の更新は可能ですが、平成27年の労働者派遣法改正により派遣期間には上限が設けられ、同一の保育園で働けるのは3年が限度となる場合が多いです。3年を超えて働き続けたい場合は、別の保育園を探すか、直接雇用に切りかえるのが一般的です。

せっかく気に入った保育園でも、園側の意向によっては直接雇用に切り替えられないケースもあります。そのような際は、慣れたころに職場を変わることになるため、残念に感じる人も多いでしょう。

ただ、同じ施設にとどまらず、さまざまな施設で働き幅広い経験を積めると考えれば、最長3年で職場を変わることは、メリットと捉えることもできます。

3)派遣保育士の求人数には限りがある

派遣保育士に絞って募集情報を探すと、保育士不足に反して意外と実際の求人が少ないと感じる方もいるでしょう。それは、派遣保育士の受け入れをしている保育園が、全体の一部のみであることが理由です。

人件費で考えると、保育園にとって派遣保育士の受け入れは直接パートを雇うより高くつく可能性があります。そのため、経費削減のため派遣保育士を受け入れない方針をとる保育園がまだ多い現状です。

保育士を募集していながらも、派遣保育士の求人はないという保育園も多く見られます。その場合、自分が働きたいと考える保育園があっても、派遣保育士という雇用形態では働けないのです。

4)正社員向けの福利厚生が適用されない

派遣保育士には、派遣先の保育園で正社員を対象とした福利厚生が適用されません。保育園が独自に導入している社宅や家賃補助などの制度を利用できないため、ボーナス同様、すこし残念に感じる方もいるでしょう。

とくに近年、厚生労働省が打ちだした「保育士宿舎借り上げ支援事業」を受け、多くの自治体では、採用されてから10年以内の保育士にマンションなどの宿舎を提供した保育園や施設などに対して、上限月額8万2,000円の補助金を支給する制度を導入しています。

保育園や運営会社がこの制度を利用することにより、直接雇用の保育士に対して8万2,000円までの物件であれば自己負担なしで居住を認めるケースも見られます。派遣保育士は持ち家でない場合もこの制度を利用できないため、デメリットとなるでしょう。

派遣保育士の給与をさらにアップさせる5つのポイント

派遣保育士の給与アップのポイント

1. これまでの実務経験やスキルを活かして時給交渉をする

時給は「提示されたら終わり」ではなく、経験やスキル次第で上げられる余地があります。

保育士としての経験年数、クラス担任やリーダーの経験、ピアノの弾き歌いや製作といった得意分野は、園にとって即戦力かどうかを判断する材料になります。登録時の面談でしっかり伝えておきましょう。

自分から園に金額の話を切り出すのは気が引けるものですが、派遣であればコーディネーターが間に入って交渉してくれます。契約更新のタイミングも、時給の見直しを相談しやすい機会です。

2. 時給相場(給与水準)が高いエリアで求人を探す

同じ仕事内容でも、働くエリアによって時給には大きな差があります。

一般的に都市部ほど時給は高く、なかでも東京23区は保育士の給与水準が高い地域のひとつです。

通勤時間とのバランスは大切ですが、隣の区や市まで範囲を広げただけで時給が100円以上変わることもあります。希望エリアを少し広げて探してみるだけでも、選択肢はぐっと増えるでしょう。

3. 高時給が出やすい施設(企業主導型や大規模園など)を選ぶ

施設の種類によっても、時給の出やすさは変わります。

大手企業が運営する企業主導型保育所や、定員の多い大規模園、新しく開園するオープニングスタッフの募集などは、比較的高い時給で募集されやすい傾向があります。自治体が運営する公立保育園の派遣求人も、時給が高めに設定されていることが多いでしょう。

保育園以外に目を向けるのもひとつの方法です。病院内の保育所など勤務時間が特殊な施設では、その分が時給に上乗せされることもあります。院内保育の働き方については「院内保育とは何?メリット・デメリットや仕事内容、給料について解説!」でくわしく紹介しています。

4. 複数の保育士専門派遣会社に登録して比較する

派遣の時給は、同じ保育園の求人であっても、紹介する派遣会社によって異なる場合があります。

派遣会社ごとに園との契約内容や料金の考え方が違うため、時給だけでなく、交通費の扱いや社会保険、有給休暇の取りやすさといった条件にも差が出ます。

複数の派遣会社に登録して比べるのが基本ですが、比べる軸は金額だけではありません。就業後のフォローの手厚さや、担当者が話をじっくり聞いてくれるかどうかも、長く働くうえでは見ておきたいところです。

5. 関連資格を追加で取得し、専門性を高める

保育士資格にプラスして関連資格を持っておくと、ほかの保育士との差別化になり、時給アップの交渉材料にもなります。

たとえば、音楽とリズムを使った活動を指導できるリトミック指導者、絵本の選び方や読み聞かせの専門家である絵本専門士、家庭的な環境での保育を学ぶチャイルドマインダーなどです。「この園の活動に活かせます」と具体的に伝えられれば、交渉の場で説得力が増します。

絵本専門士の取得方法や難易度については、「【保育士向け】絵本専門士とは?なり方や倍率、難易度について解説!」も参考にしてみてください。

派遣保育士として働く際の待遇

派遣保育士の待遇

派遣保育士の待遇や福利厚生は、人材派遣会社の規定にそって利用できます。したがって、派遣保育士は保育園の規模や方針に関係なく一定の待遇が保証されるため安心して働けるのです。

それでは、社会保険や育休、時短勤務など、具体的な派遣保育士の待遇について確認してみましょう。

残業はあるの?お休みはもらえるの?

派遣保育士の多くは残業が少ない、もしくは、まったくないというのが一般的です。理由としては、書類仕事や行事の準備が少ないこと、保育士の急な欠員の補充などの負担が軽いことがあげられます。

また、直接雇用の保育士とは異なり、人材派遣会社の担当者が間に入ることで、残業がセーブされることも大きな理由のひとつでしょう。

やむをえず残業した分の支払いについては、人材派遣会社から保育園に請求されます。保育士は人材派遣会社から残業代を受け取ることになりますので、残業代未払いなどのリスクもなく安心です。

次にお休みについてです。労働基準法第39条によると、正社員かそうでないかという区分に関係なく、一定の要件を満たしたすべての労働者には、年次有給休暇を与えなければならないと定められています。

当然、派遣保育士も人材派遣会社の規定にしたがって有給休暇を取得できます。

要件は人材派遣会社によって異なりますが、法定どおりであれば、雇い入れの日より6か月間継続勤務し、かつ全労働日の8割以上出勤していれば有給休暇を取得する権利が発生します。

このように有給休暇は人材派遣会社より付与されるものですが、実際に休暇を取る場合には、現場である保育園への届出も必要です。

基本的には、派遣保育士も直接雇用の保育士と同等に休暇は取れますが、保育園によっては取りづらいと感じることもあるかもしれません。そんなときに、人材派遣会社によっては休暇を取りやすいようサポートしてくれます。

お休みにこだわりのある方は、どんなサポートをしてくれるかという視点で派遣会社を選ぶのもよいでしょう。
※保育園の行事の都合やほかの保育士との兼ね合いで調整を求められるケースもあります。

社会保険は加入できるの?

社会保険は、雇用期間が2か月を超える見込みがあり、一定の要件を満たせば被保険者となることができます。令和4年10月からは、契約期間が2か月以内であっても、契約が更新される見込みがある場合は最初から加入の対象となりました。加入の対象とならない場合は、自分で国民健康保険や国民年金などに加入する必要があるでしょう。

短時間勤務の方も、平成28年10月の法改正以降、段階的に加入の対象が広がっています。令和6年10月からは、従業員数が51人以上の会社で、1週間あたりのあらかじめ決められた労働時間が20時間以上あること、1か月あたりの決められた賃金が8万8,000円以上あること、2か月を超える雇用の見込みがあることなどを条件に、社会保険に加入できるようになりました。

また、従業員数が50人以下の会社であっても、労使で合意がなされれば、社会保険に加入できます。短期の契約が続く場合でも社会保険の対象になる可能性がありますので、かならず事前に人材派遣会社に確認しておきましょう。

産休・育休はとれるの?

労働基準法第65条第1項には、「使用者は、六週間(多胎妊娠の場合にあつては、十四週間)以内に出産する予定の女性が休業を請求した場合においては、その者を就業させてはならない」という規定があります。

また、同じく第65条第2項では、「使用者は、産後八週間を経過しない女性を就業させてはならない」と定めているのです。この産前産後休業に関する規定は、労働者の雇用形態による差はなく、当然派遣保育士にも該当します。

したがって、派遣保育士は、保育園に直接ではなく、人材派遣会社に請求して産休を取得できるのです。

育休についても、取得の要件は段階的に緩和されています。令和4年4月からは「過去1年以上継続し雇用されていること」という要件がなくなり、育休の申し出の時点で「子が1歳6か月になるまでの間に雇用契約が満了することが明らかでないこと」を満たせば、派遣保育士であっても育休を取得できます。ただし、労使協定によって雇用期間が1年未満の方が対象外とされる場合もあります。

人材派遣会社が独自のルールを設けている場合もありますので、登録時にくわしく相談しておくことが大切です。

時短勤務ってあるの?

派遣保育士の求人のなかには、短時間勤務の募集も多くあります。さらに、場合により早番や遅番の固定ができるため、自分の自由時間が確保できるというメリットがあるでしょう。

早番専門であれば、午後は趣味などにあてることも可能です。また、遅番専門であれば、午前中は家の用事を済ませることができるでしょう。

年齢や体力の面から、いきなり長時間勤務には不安がある方にも、時短勤務を利用できる派遣保育士がおすすめです。

派遣保育士って誰でもなれるの?

雇用契約書

派遣保育士に興味がある方のなかには、派遣で働くために特別の資格が必要か気になっている方も多いのではないでしょうか。派遣保育士として働くために必要な資格や手続きについてくわしく説明しましょう。

保育士資格がある場合

派遣保育士として働くために、特別な資格は必要ありません。基本的には保育士資格があれば応募でき、年齢制限もありません。ただし、園によっては「保育士としての実務経験◯年以上」など、一定の経験を条件にしている求人もあるため、応募前に求人内容を確認しておくと安心です。

なお、平成15年に児童福祉法の改正があり、保育士資格については、かならず都道府県が管轄する「保育士登録簿」に登録する必要があります。

平成15年から3年間は経過措置がありましたので、平成18年以降、保育士として働いた経験がない場合は、手元に都道府県知事名で発行された「保育士証」があるかどうか、念のため確認しておくことがおすすめです。

まだ保育士登録が済んでいない、登録をしているかどうかわからない、結婚などにより氏名や本籍地に変更がある、という場合は、登録事務処理センターに問い合わせしましょう。

一度取得した保育士資格は一生有効ですので、更新する必要はありません。ただ、保育現場で不可欠な知識や情報は日々変化しています。また、保育士業務の基本となる児童福祉法も平成28年に大幅な改正が行なわれています。

保育士不足の現状にともない、保育園が派遣保育士を急募する場合には、現場での即戦力が求められることが多いでしょう。ブランクがあったり、保育の仕事を未経験など、スキルや知識に不安を感じたりしている方は、研修の充実した人材派遣会社を選ぶことが重要です。

保育士資格がない場合

平成15年の児童福祉法の改正を受け、同法第18条の4、第18条の18第1項、第18条の23などの規定により、保育士資格を取得し、かつ、前述の保育士登録簿に登録しているもの以外は、「保育士」の名称が名乗れなくなりました。

そのため、保育士資格がない場合、「派遣保育士」として働くことは不可能です。ただし、保育士資格なしで働ける「保育補助」の求人であれば、派遣社員として働くことができます。

子育て経験がある、介護経験がある、保育士試験を目指している方は、保育園のスタッフとして働けるチャンスが増えます。保育士資格なしで就労可能な募集がないか人材派遣会社に問い合わせしてみましょう。

派遣保育士はこんな方におすすめ! 聞いてみました!「私が派遣保育士として働く理由」

悩む主婦

ここまで、制度や法律などの面から、派遣保育士について理解してきました。けれども、やはり気になるのは、実際に派遣保育士として働く人たちの口コミでしょう。

直接雇用、派遣保育士の両方で働いたことがある保育士さんたちに、生の声を聞いてみました。

実際に派遣保育士として働く人たちの声を紹介

当社にご登録いただいている派遣スタッフの方の、「派遣保育士として働く理由」をご紹介いたします。

「結婚することが決まり、出産も考えているので、家での時間がとりやすい派遣に変えました。正規だと残業があったり早番遅番も必須だけど、派遣で固定勤務にしてもらっています。これなら子育てしながらでも仕事を続けられそうです。」(20代・女性)

「20年ほど前に働いたきりのブランク復帰でした。書き物が苦手で、最初は負担が少ない方が良かったので、そういうことを相談しやすい派遣保育士として復帰しました。少しずつできることを増やしていって、今も正社員に戻れるように頑張っています。」(50代・女性)

「派遣は時給がいいよと聞いて始めました。正規で働いていた頃は残業代も出ず、月収が手取り15万円に届くかどうかのラインで割に合わないと感じていたのですが、今は18万円くらい。時間も曜日も固定なので、納得のお給料です。」(30代・女性)

保育士として自分にもっともふさわしい働き方を見つけよう!

手をつなぐ子ども

実際に派遣保育士として働く方々の声をうかがうと、直接雇用への切り替えを目指す方や、このまま派遣で頑張ろうという方までさまざまです。

日ごろ登録面談でお話を聞いていると、語学などの勉強や趣味との両立のために派遣保育士を選んでいる方も少なくないと感じます。

派遣にも直接雇用にもメリット、デメリットの両方がありますが、それらがどのような影響を与えるかは人それぞれです。

正社員・派遣・パート、働き方は多様にあります。上記の体験談も参考にしていただきながら、ライフスタイルや価値観にもっともふさわしい働き方を一緒に探していきましょう。


\派遣保育士の仕事を/

\まずは自分で探したいので/


 

\仕事探しはプロにお任せ/


監修者 -PROFILE-
コラム監修者

鈴木 和子 Suzuki Kazuko
テンダーラビングケアサービス 保育応援サポーター
保育現場での施設長を経験した後、保育施設の運営サポートや新園の立ち上げに従事。また保育士の育成や研修も担い、保育の引き出しを豊富に持つ。子育てアドバイスや保護者向けの絵本読み聞かせ研修も実施し、保育の分野で幅広く活躍。現在は当社の保育研修に携わっている。

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