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#日々の保育

作成日 2018/11/16

更新日 2019/09/19

保育園の連絡帳はどう書くの?保護者が好む連絡帳の書き方やコツを伝授!

連絡帳を有効に活用することで、保護者と保育士が「子どもたちの様子」を共有することができます。たとえば、子どもたちのちょっとした変化を早急に知ることができれば、病気の発見が早くなるなどのメリットがあります。

「重要な連絡帳だからこそ、毎日丁寧に記入したい」そう思う半面、毎日義務的に行なうことで「継続することの難しさ」を実感している保育士も少なくありません。
保護者にはぜひ保育園での生活を知ってもらいたい、体調面で気になったことを知らせなければならないなど、状況に応じて記載する対応力も重要になってくるでしょう。

今回は、保育士が悩む「連絡帳の書き方とコツ」について解説していきます。


保育園の「連絡帳」とは


保育園で使用されている連絡帳は、社会福祉法人日本保育協会が発刊した「保育に活かす記録」のなかで、連絡帳を活用する「ねらい」が明記されています。
「保育に活かす記録」は、日本保育協会が厚生労働省の補助事業の一環として行なった「保育所保母業務の効率化に関する調査研究」についてまとめたものです。
(参考「日本保育協会:保育に活かす記録」:http://www.nippo.or.jp/cyosa/01/01_pr_01.html

日本保育協会は連絡帳を、「1日のうち大半を過ごす保育園で、子どもがどんな様子で過ごしているのかを保護者に伝えること、そして家庭内での様子をお互いに知らせ合うノート」だとしています。

保護者が普段の生活において育児の不安を解消できるよう、また保育士が保育園で子どもとスムーズにふれあえるように連絡帳が活用されています。以下で連絡帳の活用方法や記入項目・内容について具体的に見ていきましょう。


保護者と保育士のコミュニケーションの場


保育園においてまず大切なのは、子どもが保育園内で安全に気持ちよく楽しく過ごすことです。そのため保育園内での1日の生活において、子どもができる限りすこやかに過ごせるよう、連絡帳で子どもの変化などについて情報を共有することが重要です。

また一方的な情報提供ではなく、保護者・保育士の双方が「対等な関係」で子どもの様子・気になったこと・注意すべきことなどを連携して情報を伝え合うのが、連絡帳の存在意義といえます。

連絡帳は保護者にとって、かけがえのないコミュニケーションツールです。とくに第一子がはじめて保育園へ入園した保護者にとって、連絡帳の記載内容は気になるもの。 「保育園でどんな風に過ごしているのか」「家庭内とは違うそぶりをみせているのだろうか」「お友だちと仲良くしているのか」「ご飯はちゃんと食べているのか」など、保護者が気にしていそうなことを連絡帳に記載します。

毎日一緒に過ごしてきたわが子だからこそ、不安になる保護者も多いのではないでしょうか。そんな保護者にとっては、連絡帳が「心のよりどころ」になっている場合もあるのです。

保育士が思っている以上に、連絡帳を熱心にチェックしている保護者は少なくありません。

また、毎日仕事で忙しいワーキングマザーの家庭では、なかなか連絡帳に毎日の様子を記載できていないことがあるかもしれません。しかし、保育園での生活を知ることで、ほっとひと安心している保護者がいることは確かです。

どんな保護者でも、愛するわが子の様子を知りたいはずです。保護者が毎日の育児に対して安心できるような手助けや応援の意味も込めて、連絡帳を有効活用していきましょう。


育児日記として連絡帳を活用しよう


子どもは基本的に睡眠時間が長いので、保育園に通うようになると、保護者とふれあえる時間は比較的短くなってしまいます。子どもの年齢によっては、起きている時間のうちほとんどが、保育園での生活ということもあり得ます。
保護者にとっては、日中は仕事などで慌ただしい時間が過ぎていくでしょう。しかし、振り返ってみれば「子どもはどんな風に1日を過ごしたのかな?」と思うことも。子どもを預けている間は、成長が見えづらく感じることも考えられます。

たとえば「子どもがひとりで歩いた」「○○が食べられるようになった」「ひとりでトイレに行けた」など、子どもの成長を知りたくても、見ることができないからわからないという保護者も多いはず。
そんな保護者にとって、子どもの成長を記録していく場、つまり「育児日記」のような形で連絡帳を活用してみるのも有効です。


一般的な記入項目や内容とは


連絡帳で記載する内容といえば、たとえば以下の項目があります。

・保護者が記載する子どもの心配などに回答する
・保育園内での好みの遊びなどについて知らせる
・しつけの面で気になることを報告する

この他にも、保育園ごとに、連絡帳の構成や内容は異なります。しかし、どの保育園でも共通なことは、優先的に記入すべきポイントが「子どもの体調に関連すること」だといえます。
先述した「保育に活かす記録」のなかで、連絡帳に記載すべき項目として年齢別で解説されているので、それをもとに具体的に見ていきましょう。
(参考「日本保育協会:保育に活かす記録」:http://www.nippo.or.jp/cyosa/01/01_02_02.html#2-6-3

・0~1歳児
まだミルクや離乳食を食べている乳児が含まれています。さらにお昼寝が午前・午後の2回ある場合も多く、1日の生活時間が具体的にわかるような内容がよいとされています。
項目としては、健康状態はもちろん、食事・睡眠・排泄の時間・状況などを記載するとよいでしょう。

・2歳児
連絡帳の内容としては、0~1歳児と比較すると簡略化した形で、必要な項目をピックアップします。「保育上で必要だと感じた内容を記載する」という考え方で問題ありません。

2歳児の後半になるとより簡略化し、保育園によっては健康状態がわかるように一覧にしたカード形式を採用する場合もあります。ちょっとした相談などには、別で小さいノートを使い、必要な場合にのみ連絡・相談し合うという保育園もあります。

・3歳児以上
年少・年中・年長といった年齢層に分かれます。このころになると、子ども自身が家庭で話す内容も少しずつ増えてくることも。保護者が聞けば、保育園で遊んだ内容やさまざまなできごとについて報告をしてくれるようになりもます。
連絡帳を記載すること自体が、保護者にとって負担になることも想定し、必要なときのみ連絡するという場合が多いようです。子ども一人ひとりに対し、小さいノートを用意して持たせるというケースが一般的です。

子どもの年齢によって、連絡帳のあり方が変わってきます。年齢が低いほど、双方で詳細を連絡しあう必要があるでしょう。一方で年少以上になれば、お友だちとの関係性やしつけなどといった「それぞれの子どもに応じた連絡事項」が発生した際に連絡帳を活用することになります。


伝わりやすい書き方やポイントを紹介


子どもの年齢によっては、連絡帳を毎日記載する必要もあります。しかし、ついいつも同じことを記載してしまいがちになることも。代わり映えのない表現が増えてしまうと、保護者にとって「連絡帳の大切さ」を認識してもらえない可能性も出てきます。
そこで、連絡帳における伝わりやすい書き方や表現の例についてご紹介していきます。


5W1Hを使用してわかりやすく記入


ビジネスシーンなど文章を記載する際、よく耳にするのが「5W1H」です。5W1Hに気をつけてうまく文章を作成することで、相手に伝えたい情報がまとまりやすくなるでしょう。

5W1Hとは、具体的には以下の項目です。

・(When)いつ
・(Where)どこで
・(Who)だれが
・(What)なにを
・(Why)なぜ、どんな目的で
・(How)どのように

言葉というのは、一言が抜けてしまうと思わぬ誤解を生む恐れがあります。

たとえば「Aくんが砂場遊びをしました」というと、「そうなんだ」という感想しか生まれないかもしれません。しかし、「AくんがBちゃんと一緒に砂場でおままごとをし、砂でカレーを作って保育士に手渡してくれました」というと、より具体的に情景がイメージできるのではないでしょうか。
ほんのちょっとした書き方を工夫するだけで、保護者の連絡帳に対する興味・関心もぐっと増します。保育園でのワンシーンを知ることで、保護者が子どもの成長ぶりを実感できるはずです。


子どもが新しくできたこと、感情表現を記入

連絡帳の記載欄には限りがあります。字数を埋めれば良いというわけではもちろんありません。それよりもまず大切にしたいのは、「相手が知りたいことを簡潔にまとめて伝えること」です。
保護者が知りたいことを考えたうえで、表現に工夫をしながら記載しましょう。

それでも、いつも同じような表現方法だと「代わり映えがない」「単調なので読み流してしまう」と思われることもあります。

押さえておきたいポイントは、主に以下の3つです。

・これまでにできなかったことができるようになったエピソード
・子ども自身が内面をあらわす「感情表現」に関するできごと
・先生やお友達など、子どもと周りの人との関わりの様子

先述したように、単純な報告のような文章では、本来伝えたい内容が保護者に伝わりませんし、保護者も望んではいないでしょう。子どもがふとしたときに発する言葉やしぐさなどを、具体的な内容を盛り込むことで、成長ぶりが垣間見えるようになります。
保護者によっては、子どもの成長ぶりが記録された「連絡帳」を大切に保管しておく人もいます。心を込めて記入すること、誤字脱字のないように丁寧に記載することを大切にしましょう。


記入時に注意すべきポイント


連絡帳は、保育園での日々の生活について報告・連絡するものです。基本的には客観的な視点で記入するといいですね。「保育士の主観的な感情」を表現した書き方にならないよう配慮し、保護者や子ども、その家庭内を踏まえたうえで記入します。
ここで、連絡帳を記載する際に注意したいポイントについて見ていきましょう。


言葉づかいに注意


記入するエピソードやできごとを押さえたうえで、次に気をつけたいことは「言葉づかい」です。間違った表現方法や言葉づかいを選んでしまうと、保護者に間違った伝わり方をしてしまうことがあります。

たとえば文章の語尾ひとつで、保護者に対して印象が悪くなる場合があるので注意しましょう。

・「……させました」
・「……してあげました」

「子どもに……させてあげた」などといわれると、保護者からすればなんとなく上から目線で、高圧的な印象をあたえる可能性があります。保護者によっては、とくに気にならないという人もいます。しかし、なかには「違和感がある」という感想をもらす保護者もいるのは事実です。

保護者の性格や受け取り方によって、印象が変わってしまうので、まずは語尾に気をつけてみるといいですね。


トラブル事項は連絡帳ではなく口頭で連絡


連絡帳には詳細に記載できないようなトラブル事項については、連絡帳で簡単に伝えつつ、保護者に直接口頭で連絡するようにしましょう。
たとえば、以下のようなトラブルが挙げられます。

・子ども同士のケンカなど
・子どもの体調面に関するトラブル

子ども同士のケンカは、ささいなことがきっかけの場合も多いです。しかしその原因しだいで、子どもの心に大きく残ってしまう可能性もあります。

たとえば子どもがおもちゃの取り合いによるケンカをしてしまった場合には、順番に使うように教えることが大切になるでしょう。ときにはケンカの結果、双方がケガをする場合もあるため、連絡帳だけでなく、保護者に直接口頭でも伝えることが大切です。

健康状態に関する連絡事項としては、「ケンカをしてしまった」「室内や園庭で転んだ」「食事の食べた量がかなり少なかった」「少し熱っぽい感じがする」、などが挙げられます。体調面に関しては、季節によっては退園後に熱が上がったり、下痢や嘔吐などを起こしたりする可能性もあります。
子どものちょっとした異変を素早く伝えることで、早めの病院受診などのスムーズな対処につながります。

保護者が連絡帳に目を通すタイミングは一人ひとり異なるので、健康状態に関することなど特に重要なことは、連絡帳への記載だけではなく退園時に口頭で伝えましょう。そうすることで遅れや漏れがなく情報を共有することができます。


気負わず「コミュニケーションツール」として連絡帳を活用しよう


社会福祉法人日本保育協会がまとめた「平成26年度 保育士における業務の負担軽減に関する調査研究報告書」ではによれば、子どもたちの午睡中は連絡帳を書くことに追われ、その他の必要な書類や作業が夕方以降になってしまいがちであるというとの記載もあります見受けられます。
(参考:http://www.nippo.or.jp/research/pdfs/2014_02/2014_02.pdf 57p)

連絡帳を書くことももちろん大切な業務ですが、これからは保育士の負担軽減についても少しずつ改善されていくことが期待されています。
気負うことなく、保護者との円滑なコミュニケーションツールとして連絡帳を有効活用していけるといいですね。

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監修者 PROFILE
コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて、園長経験6年、保育経験延べ30年のベテラン保育士。
当社で園長職を勤めたのち、当社運営の保育施設の総合管理を担当。現在は研修など保育士の人材育成に注力している。

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