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#保育士の働き方

作成日 2019/01/25

更新日 2019/03/11

放課後児童支援員(学童保育指導員)になるには?必要な資格や仕事内容

学童での一幕

放課後、保護者が仕事などで不在となる小学生が安心して過ごせる場所を提供する「放課後児童クラブ」。保育園同様、共働き家庭の増加に伴ってそのニーズは高まっています。総務省の「労働力調査」によると共働きの家庭数は右肩上がりに増加しています。平成26年では専業主婦家庭が687万世帯であるのに対して共働きの家庭は1,114万世帯と、共働き世帯が専業主婦家庭と比較し大幅に多い数値となっていることがわかります。

このような背景をベースに政府は平成26年には小学生の放課後を充実させる「放課後子ども総合プラン」を策定し、そのなかで新たに「放課後児童支援員」という認定資格制度がスタートしました。学童保育指導員とも呼ばれる「放課後児童支援員」の具体的な仕事内容や必要資格などについて見ていきましょう。
(参考:文部科学省・厚生労働省 「放課後子ども総合プランについて」)
※「放課後子ども総合プラン」は平成30年9月14日に、「新・放課後こどもプラン」として新しく通知がなされています。


目次
放課後児童支援員(学童保育指導員)とは?
放課後児童支援員(学童保育指導員)の仕事内容や勤務場所は?
放課後児童支援員(学童保育指導員)になるには?
放課後児童支援員(学童保育指導員)で働こう!


放課後児童支援員(学童保育指導員)とは?


学童指導員の仕事について考える女性

平成26年からスタートした認定資格、「放課後児童支援員」の概要について見ていきましょう。


放課後児童支援員(学童保育指導員)は「小学生保育のプロ」

「放課後児童支援員」は「学童保育指導員」とも呼ばれ、放課後に小学生を預かる放課後児童クラブにおいて保育・指導するための専門資格、あるいはその資格を有するスタッフを指します。この放課後児童クラブには平成26年4月より、厚生労働省が定めた「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」に基づき1名以上の放課後児童支援員の配置が義務付けされました。

平成26年までは、小学生の保育について資格制度などはありませんでした。しかし、放課後児童クラブのニーズの高まりや質の改善が問われるなかで、保育する側に小学生の保育について必要な知識や技術が社会的に求められるようになりました。こうして「小学生の保育のプロ」として、放課後児童支援員の資格制度が始まったのです。


放課後児童支援員(学童保育指導員)として働く「学童」ってどんなところ? 

学童は「放課後児童クラブ」の略称で、放課後に保護者が就労その他の理由で不在となる小学生に、安心して過ごせる場所を提供する保育事業です。「放課後クラブ」などとも呼ばれており、通常は小学校の敷地内もしくは近くに施設を構えています。
放課後に保護様が不在の小学生たちは、小学校が終わった後に学童へ向かい、そこで宿題をしたり遊んだりして過ごします。夏休みや冬休みなど長期休暇期間中は、家庭の状況に応じて朝から夜まで学童で過ごす子どももいます。

認可保育園は就労証明や自宅で保育できない証明を自治体に提出し、自治体が希望園への入園可否を判断するのに対し、学童は希望の学童へ直接申し込みます。入所を希望する学童から就労証明などの提出を求められることもありますが、横浜市など証明書の提出自体が不要で、保護者が就労をしていなくても空きがあれば学童に入所できるという自治体もあります。「学童のお友達と遊びたい」「学童で多様な経験をさせたい」と、任意で登録している子どももいます。


一般的な学童保育のスケジュール例

ここでは一般的な学童保育のスケジュール例を見てみましょう。

14:00 ~登所
低学年は指導員が学校まで迎えに行き、集団で学童へ向かい、高学年は各自登所するケースが多い。
14:30 ~宿題や読書
勉強タイム。ここで高学年と低学年の登所時間の調整を行なう。
15:30 ~おやつタイム
勉強が終わったら各自おやつを食べる。
16:00 ~自由遊び
みんなで公園や校庭に行って遊ぶんだり、室内で工作や手芸、読書などをする。公園や校庭へは職員が連れて行き一緒に遊ぶ。同時に危険がないかを見守る。
17:10 ~帰りの会
17:00くらいまでは、子どもは自分で自宅に帰ったり、職員が送って行ったりと対応は学童によって異なる。18:00以降の退所は基本的に保護者のお迎えが必要なところが多い。
19:00 ~補食など
夕食を学童で食べるケースや、夕食までの空腹を満たす補食の時間。学童によって、閉所時間は19:00 ~ 22:00などまちまち。

細かな内容については学童により異なりますが、大まかなイメージは持つことができたのではないでしょうか。上記の他にも、子どもたちが楽しく過ごせるように、さまざまなイベントを企画することもあります。

 

ニーズの変化により多様化する学童

最近ではニーズが多様化し、都市部では英語やスイミングなどの習い事を選択制で学童のカリキュラムに組み込んだり、塾と連携してしっかり学習面のサポートをしてくれたりと、さまざまなタイプの学童があります。週に3回は通常の学童、2回は習い事もできる学童など、ひとりの子どもが複数の学童を利用しているケースも増えてきました。
「塾講師のように勉強を教えられる支援員・指導員」が配置されることもあり、学童の勤務条件や利用費なども多様化してきています。


文部科学省が掲げている「新・子ども放課後総合プランの」中では、2019年現在現在約122万人分の受け皿となっている学童を、2023年までに約152万人へと増やすことが目標とされています。学童の増加にともなって、今後ますます「放課後児童支援員」「学童保育指導員」のニーズは高まっていくことでしょう。
(参考:文部科学省 「『新・放課後子ども総合プラン』の策定について」)


放課後児童支援員(学童保育指導員)の仕事内容や勤務場所は?

放課後指導員の仕事内容

保護者に代わって、放課後や長期休暇中の小学生を預かる放課後児童支援員。その具体的な仕事はどのような内容なのでしょうか。


児童を預かって放課後の安全な居場所をつくる

放課後児童支援員の仕事内容は、簡単に言うと「放課後や長期休暇期間中に、子どもたちが安全に過ごせる居場所づくりを行なうこと」です。なかには保護者が不在でも自宅で過ごしたり、友達と遊んで過ごしたりする子どももいます。しかし、万が一子どもだけでは対処できない事態や事故などが起きた場合に、守ってあげる大人がいないことは、子どもにとって大きなリスクとなります。

リスクを防いで、「保護者代わり」として保護者が迎えに来るまで子どもたちの安全を確保します。また、預かっている間に子どもに体調不良が起きた場合の対応や、何かメンタル面で悩みがあるような場合のサポートなど、保護者代わりのケアも大切な仕事です。


放課後に児童の勉強や遊びをサポートする

保護者の代わりに宿題などの勉強や遊びをサポートすることも、放課後児童支援員の大切な仕事です。一般的な学童では、登所後まずは宿題タイムや読書タイムを設定し、「勉強や読書などの後に遊ぶ」というスケジュールを組んでいる学童も多くなっています。宿題や勉強をしている時にわからない問題があれば、放課後児童支援員が教えてサポートします。

また、遊びについては、外で遊ぶことが好きな子どももいれば、室内で本を読んだり工作をしたりすることが好きな子どももいます。そのため、多くの学童では複数の指導員がそれぞれ分かれて子どもに合った遊びをサポートしています。学童によっては外遊びを推奨し、全員で外遊びに行くこともあります。

子どもが遊んでいる間は楽しいだけでなく、危険やリスクもつきものです。怪我や事故、お友達とのトラブルなどが起きたときには、子どもの安全で健やかな成長を見守るために必要なサポートをしていきます。


放課後におやつや食事などの提供をする

多くの学童では、おやつの提供があります。学童のおやつは保育園などとは異なり、一般的な既製品のお菓子である場合もあれば、学童で手作りのおやつを提供したり、子どもと一緒に手作りしたりという場合もあります。
また、保護者のお迎えが遅くなる場合には、夜間の捕食や夕食を提供する学童も多くなっています。おやつや捕食は学童が一方的に提供するものではなく、「夕食は自宅で食べさせるので補食は不要」など、保護者の意向に対応するケースが多いと言えるでしょう。


勤務場所は基本的に小学校の近く

保育園は預けるのに便利な駅近にあることが多いですが、小学校は住宅街にあることが多いです。交通の便からみるとはあまりよくない可能性があります。
現在の学童は小学校近くのマンションやアパートなどの部屋である場合もありますが、2018年に文部科学省が発表した「新・放課後子ども総合プラン」の中で、新たに新設する放課後児童クラブの80%は学校内に設置するという目標が掲げられています。今後は小学校敷地内の学童が増えてくるでしょう。


放課後児童支援員(学童保育指導員)になるには?

放課後指導員になりたい女性

放課後児童支援員や学童保育指導員になるために、それぞれの違いや必要な資格について見ていきましょう。


学童保育指導員になるには必要資格はとくになし

「放課後児童支援員」は「学童保育指導員」とも呼ばれることがあります。このふたつは仕事内容が類似していますが、厳密には異なるものです。放課後児童支援員になるためには資格が必要ですが、学童保育指導員になるために必要な資格はありません。

そのため、学童保育指導員のなかには学生アルバイトやパートも多く、非常勤で働いている人が大勢います。子どもと接する仕事なので、保育士経験や教員免許などは有利だと言えるでしょう。元塾講師という経歴を活かして、勉強を教える部分だけ担当する学童保育指導員もいます。
利用者側はどの指導員が有資格者なのか把握できないことが多いため、「放課後児童支援員」「学童保育指導員」が同意義で使われるケースも少なくありません。


放課後児童支援員になるのに必要な資格は?

放課後児童クラブに1名以上の配置が義務付けられている放課後児童支援員になるためには、資格が必要です。放課後児童支援員の資格を取得するためには、各自治体が行なう研修を修了する必要があります。その研修を受講できるのは、下記いずれかの条件を満たしている人です。

●保育士資格がある人
●社会福祉士の資格がある人
●高卒以上(もしくは高卒相当)の学歴があり、かつ2年以上児童福祉事業に従事した経験がある人
●幼稚園・小学校・中学校・高等学校または中等教育学校の教員資格がある人
●国内外の大学または大学院において、社会福祉学・心理学・教育学・社会学・芸術学・体育学の学科・研究科を履修済みで卒業した人
●大学で上記の学科で単位を取得し、大学院への入学が認められている人
●高卒または同等以上の学歴があり、2年以上放課後児童健全育成事業に従事した経験があり、自治体が適切と認めた人


放課後児童支援員になるには自治体指定の研修を受ける必要がある

放課後児童支援員になるための研修受講資格をクリアすれば、各自治体が実施する研修を受講します。6分野・16科目、24時間となっており、1回の研修期間は一般的に2 ~ 3か月とされています。自治体によっては6か月の間に2期に分けて実施する場合もあり、保育士や社会福祉士など、保有する資格によっては免除される科目もあります。


放課後児童支援員資格取得のための具体的な分野・科目のカリキュラム内容
放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)の理解
●放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容
●放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護
●子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ

子どもを理解するための基礎知識
●子どもの発達理解
●児童期(6歳 〜 12歳)の生活と発達
●障害のある子どもの理解
●特に配慮を必要とする子どもの理解

放課後児童クラブにおける子どもの育成支援
●放課後児童クラブに通う子どもの育成支援
●子どもの遊びの理解と支援
●障害のある子どもの育成支援

放課後児童クラブにおける保護者・学校・地域との連携・協力
●保護者との連携・協力と相談支援
●学校・地域との連携

放課後児童クラブにおける安全・安心への対応
●子どもの生活面における対応
●安全対策・緊急時対応

放課後児童支援員として求められる役割・機能
●放課後児童支援員の仕事内容
●運営管理と運営主体の法令遵守

実施場所や実施時期、申し込み方法などは各自治体によって異なります。働きたい地域の自治体のホームページなどで確認するようにしましょう。


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学童での遊び中ジャンプする子ども

子どもたちにとっては、学校が終わったら家庭の代わりに「ただいま」と帰ることができる大切な場所である放課後児童クラブ。学童や子どもによっては「家にいるより楽しい!」と、自ら学童へ遊びにいくケースもあるほどです。元気に目を輝かせる子どもたちと過ごす日々は、仕事としての報酬だけでなく子どもたちから大きなパワーと元気ももらえるはず。
小学生の子どもたちが心身ともに健康で元気に成長するために大切な、放課後児童支援員や学童保育支援の仕事にぜひチャレンジしてみませんか?

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監修者 PROFILE
コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて、園長経験6年、保育経験延べ30年のベテラン保育士。
当社で園長職を勤めたのち、当社運営の保育施設の総合管理を担当。現在は研修など保育士の人材育成に注力している。

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