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コラム

COLUMN

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#日々の保育

作成日 2019/11/15

更新日 2023/08/17

【保育士さん向け】保育園の発表会・お遊戯会を成功させるには?

劇遊びをする子ども

保育園で行う発表会やお遊戯会は、年に一度の大きな行事であるため、どのような内容をするか悩む保育士さんも多いでしょう。

今回のコラムでは、発表会・お遊戯会におすすめの題材や曲、衣装や大道具・小道具の作り方などを紹介しています。

また、保護者への案内状作成や挨拶の仕方、クレームが発生した場合の対処方法なども紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

目次

保育園の発表会・お遊戯会、何をする?

考えるエプロン姿の女性

発表会やお遊戯会で行うダンスや体操、劇遊びは、子どもたちがのびのびと体を動かしたり、表現をしたりする姿を引き出したいものです。

そのためには、子どもの年齢や実態に合わせた選曲や題材選びが大切です。ここでは、年齢別におすすめの曲や題材をご紹介します。

年齢別おすすめの「ダンス&体操」

0歳児におすすめのダンス&体操

  • 「おしりフリフリ」
    作詞:のぶみ/作曲:中川ひろたか

「おしりフリフリ」は、おかあさんといっしょで紹介された曲です。タイトルの通り、おしりをふりふりする振り付けで、0歳児の子どもが乗りやすく喜ぶダンスです。

そのかわいらしい動きは保護者にも喜ばれることでしょう。

  • 「あひるのダンス」
    作詞:三根政信/作曲:三根政信

メロディーの耳なじみがよく、簡単な言葉の繰り返しがある曲なので、子どもが親しみやすいのが「あひるのダンス」です。また、簡単な動きの振り付けなので、0歳児の子どもも楽しめるダンスです。

1歳児におすすめのダンス&体操

  • 「シャカシャカ ブギウギ」
    作詞:入江浩子/作曲:入江浩子

「シャカシャカ ブギウギ」は楽しい音楽に乗せて、腕や体を大きく動かせるダンスです。手作りの音の出る楽器を持ちながら踊ることで、華やかになり、よりいっそう楽しく踊れるでしょう。

  • 「にゃんこ体操」
    作詞:藤本千佳/作曲:藤本千佳

「にゃんこ体操」は、1歳児の子どもが乗りやすいリズムの曲です。また、子どもたちの大好きな「ねこ」になりきって踊れるので、意欲をもって取り組めます。

猫の耳やしっぽなどの衣装をつけるとより華やかになり、かわいらしさが増すでしょう。

2歳児におすすめのダンス&体操

  • 「フルフル・フルーツ」
    作詞:みねかつまさ/作曲:岡田リキオ

いろいろな果物の名前が言えるようになる2歳児におすすめなのが「フルフル・フルーツ」です。楽しく歌いながら大きく体を動かせる曲です。

また、フルーツの衣装を工夫することで、子どものかわいらしさを引き出せるでしょう。

  • 「ちょんまげマント」
    作詞:佐藤弘道/作曲:本田洋一郎

「ちょんまげマント」はリズミカルで子どもたちが思わず体を動かしたくなる曲です。マントを付けて踊る楽しい振り付けです。子どもたちはマントを身に着けるだけでもうれしいので、ノリノリで踊れるでしょう。

3歳児におすすめのダンス&体操

  • 「ドンスカパンパンおうえんだん」
    作詞:山田ひろし/作曲:西脇辰弥

「ドンスカパンパンおうえんだん」は、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」で紹介されていた曲です。保護者の方も聞いたことがあるかもしれないので、一緒に盛り上げてくださるかもしれませんね。

3歳児になると0、1、2歳児に比べ、リズミカルな曲でも楽しめるようになってきます。とくに、3・3・7拍子のリズムで手をたたくところは、子どもが夢中になることまちがいないでしょう。

  • 「グーチョキパーダンス」
    作詞:MINORI/作曲:平井敬人

「グーチョキパーダンス」は、3歳児が理解し始めるジャンケンを取り入れたダンス曲です。

動物になったり、ポーズを決めたりするときに、「この動物はどんなポーズがいいかな?」「〇〇ちゃんのポーズ素敵だね!」など、子ども一人ひとりの表現を引き出すような指導を心がけることで、見ている保護者も楽しめるでしょう。

4歳児におすすめのダンス&体操

  • 「しんぶんニンジャ」
    作詞:RAMU 荒巻シャケ/作曲:RAMU 荒巻シャケ

忍者になりきって遊ぶのが大好きな4歳児にぴったりの曲が「しんぶんニンジャ」です。新聞を効果的に取り入れる踊りなので、日頃の保育の延長として楽しめるでしょう。

  • 「お祭りワンダーランド」
    作詞:平多文紀/作曲:五十嵐洋

陽気なお祭りの雰囲気が楽しめる曲で、元気いっぱいな4歳児におすすめです。太鼓をたたくような動きが多いので、先に小さなポンポンを付けたバチを用意すると、よりいっそうなりきって踊れます。

5歳児におすすめのダンス&体操

  • 「ジャンプ!太鼓MAX!!」
    作詞:マイクスギヤマ/作曲:マイクスギヤマ

「ジャンプ!太鼓MAX!!」は、5歳児ならではの力強さが表現できる曲です。太鼓のバチやねじりはちまき、はっぴなどの小道具や衣装を用意すると、見ごたえのあるダンスになるでしょう。

  • 「ロックンロール大漁節(原曲:大漁節)」
    作詞:千葉県民謡/作曲:千葉県民謡

「ロックンロール大漁節(原曲:大漁節)」は、和風なロックンロールで力強い曲です。踊りの中でいろいろな色の手ぬぐいを使うと、華やかになります。

5歳児の子どもが一生懸命踊る姿はとてもかっこよく、保護者も成長を感じることでしょう。

年齢別おすすめの「劇」

0歳児におすすめの劇

  • 「お返事遊び」

0歳児は、毎日の保育でしていることをしっかり出していくとよいでしょう。なかでも、手を挙げて「はーい」とお返事ができるようになったところは、一人ひとりに見せ場がありおすすめです。

また、月齢に応じて劇とあわせて、普段している手遊びやり踊りも楽しめるので、工夫してみるといいでしょう。

  • 「おさんぽに行こう」

普段からお散歩に出かけている園も多いでしょう。その楽しい経験を劇遊びにすると、子どもたちも楽しめます。

ピアノに合わせて歩いたり、お散歩で出会った生き物や動物の真似をしたり、いろいろなアレンジがきくので、子どもの実態に合わせた組み立てができます。

1歳児におすすめの劇

  • 「おべんとうバス」

「おべんとうバス」は絵本や手遊びもあるので、子どもたちも親しみをもって楽しめるでしょう。

子どもがお弁当の具材になり、呼ばれたらお返事をしたり、歩いて出てきたりするなど月齢に応じたアレンジがしやすいのもこの劇遊びのよいところです。

お弁当の具材の衣装もかわいらしく、保護者にも喜んでもらえます。「バスにのって」や「いただきます」などの歌遊びを取り入れることで、子どもたちも最後まで劇遊びを楽しめるでしょう。

  • 「はらぺこあおむし」

子どもたちがはらぺこあおむしになって、たくさんの食べ物を食べていくというストーリーです。食べるシーンでは、くぐる、よじ登るなどの遊びを取り入れて工夫できます。

最後にちょうちょうになるシーンでは、子どもたちの1年間の成長と重なり、保護者も喜ばれることでしょう。

2歳児におすすめの劇

  • 「てぶくろ」

「てぶくろ」は動物が次々に出てきて手袋に入っていきます。繰り返しのストーリーを楽しめるようになる2歳児にぴったりのお話です。

動物の登場シーンでは、その動物にちなんだ歌や手遊びをすると劇遊びに幅が出るでしょう。

  • 「きんたろう」

2歳児は簡単なお話や歌を楽しめるようになるので、昔話もおすすめです。また、昔話は見ている保護者もお話を知っていることが多いので、親しみをもって見られるでしょう。

「きんたろう」は、金太郎や動物ならではの動きの表現を工夫することで、子どもたちも楽しさが味わえます。歌を効果的に入れ込むと、メリハリのある劇遊びになるでしょう。

3歳児(年少)におすすめの劇

  • 「おおきなかぶ」

絵本でおなじみの「おおきなかぶ」は、ストーリーがわかりやすく、みんなで力を合わせる楽しさや大切さを表現できます。友達と一緒にかかわりながら遊ぶことを楽しめるようになる3歳児にぴったりの劇遊びです。

クラスの人数によって登場人物を変えられるので、調節もしやすいのが特徴です。

  • 「さんびきのやぎのガラガラドン」

「さんびきのやぎのガラガラドン」は、少しドキドキするお話で、この絵本が大好きという子どもも多いでしょう。

それぞれの登場人物の特徴がつかみやすいので、なりきって表現することを楽しめます。登場人物ごとに表現の仕方を変えて、劇遊びにメリハリをつけるとよいでしょう。

4歳児(年中)におすすめの劇

  • 「さるかにがっせん」

「さるかにがっせん」は、お話の世界を楽しみ、登場人物それぞれの特徴をつかむ必要があるので4歳児におすすめです。

どのような表現の仕方がよいか、子どもたちと一緒に考えて劇を作っていくと、よりいっそういきいきとした表現ができるでしょう。

  • 「ブレーメンの音楽隊」

「ブレーメンの音楽隊」は、いろいろな動物が仲間になり、ブレーメンを目指して旅に出るお話です。

途中で出会った泥棒を、知恵を出し合って追い払うというストーリーは、4歳児の子どもたちにとって魅力的なものです。見せ方を工夫することで、素敵な劇遊びになることでしょう。

5歳児(年長)におすすめの劇

  • 「わらしべ長者」

物を交換していく「わらしべ長者」のお話のおもしろさが理解できるようになる5歳児におすすめの劇遊びです。衣装や大道具・小道具などを工夫して、昔話の雰囲気作りをしていくとよいでしょう。

また、子どもたちがナレーターをして、自分たちでお話を進める楽しさが味わえるようにするのもよいでしょう。

  • 「エルマーのぼうけん」

絵のない物語「エルマーのぼうけん」は、エルマーが知恵と勇気を使って冒険していくとても魅力的なお話です。5歳児になると100ページ以上ある童話も楽しめるでしょう。

エルマーが使う道具がキーになっているお話なので、劇中でも小道具をうまく見せながら進めるとよいでしょう。

定番!保育園の発表会・お遊戯会で使える曲

鍵盤と楽譜

ここでは、発表会やお遊戯会で使える、みんなが知っている定番の曲をご紹介します。歌や楽器遊び、劇中の挿入歌選びの参考にしてみてください。

0、1、2歳児向け

0、1、2歳児は、普段から歌ったり手遊びをしたりして慣れ親しんでいる曲がおすすめです。毎日の保育に取り入れると、楽器遊びや劇中で使用してもすんなりとなじめるでしょう。

  • 「おもちゃのチャチャチャ」 作詞:野坂昭如(吉岡治補作)/作曲:越部信義
  • 「どんぐりころころ」 作詞:青木存義/作曲:梁田貞
  • 「アイアイ」 作詞:相田裕美/作曲:宇野誠一郎
  • 「ひげじいさん」 作詞:不祥/作曲:玉山英光
  • 「手をたたきましょう」 作詞:小林純一/作曲:外国曲
    など

3、4、5歳児向け

3、4、5歳児はアップテンポのものから、バラード曲まで幅広く楽しめるでしょう。歌では、子どもにとって歌詞が分かりやすい曲やイメージをもちやすい曲を選ぶことで、言葉の感性を豊かにしたいものです。

  • 「やまびこごっこ」 作詞:おうちやすゆき/作曲:若月明人
  • 「1、2、3のごあいさつ」 作詞:藤公之介/作曲:小林亜星
  • 「おはよう」 作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか
  • 「ありがとうの花」 作詞:坂田おさむ/作曲:坂田おさむ
  • 「世界中の子どもたちが」 作詞:新沢としひこ/作曲:中川ひろたか
    など

簡単に作れる!保育園の発表会・お遊戯会の衣装

裁縫・ソーイングセット

ここでは、保育園の発表会やお遊戯会に適した衣装素材や簡単な作り方のご紹介をします。ちょっとした工夫をすることで、子どもたちが映える素敵な衣装が作れます。

  • カラーポリ袋

カラーポリ袋は、頭と腕を通す穴を3箇所開けるだけで子どもが着られるようになるため、とても簡単に衣装が作れます。素材が柔らかく小さな装飾などテープで貼り付けられるので、手を加えやすいです。また、色も豊富で、登場人物によって衣装の色を変えることができ、とても便利です。

  • 不織布

切ってもほつれないのが不織布の使いやすいところです。また、ミシン縫いだけでなく、接着剤やガムテープなどでも貼り付けられるので、簡単に衣装を作れます。

ここでは、不織布とガムテープを使った衣装の製作ポイントをご紹介します。

▽このような衣装を作ります。装飾をしたり色や長さを変えたりして工夫することで、役の個性を表現できます。
不織布とガムテープを使った衣装

▽子どもが着脱をするので、ガムテープで脇や首元などの補強をしておくとよいでしょう。
ガムテープで脇や首元などの補強する写真(1)

ガムテープで脇や首元などの補強する写真(2)

▽粘着式のマジックテープを使うと、衣装作りの幅が広がります。
粘着式のマジックテープを使っている写真

保育園の発表会・お遊戯会の大道具・小道具

発表会・お遊戯会の大道具を作っている写真

意外と製作に悩むのが大道具や小道具です。劇の雰囲気を作り、子どもが役になりきって表現できる物を作ることが大切です。

大道具の例と作り方

大道具製作で重要なことは、劇遊びの中で大道具が目立ちすぎないよう、あくまでも、場面の一部と考えることです。ここでは、劇遊びで使える大道具の例をふたつ挙げます。

  • 背景

舞台の大きさに合わせて模造紙を使って作成します。絵の具やパステルカラーなどを使って描いたり、子どもの手が加わったものを貼ったりするとよいでしょう。

低年齢児は、劇遊びの途中で背景が変わると気がそれることもあるため、できればひとつの背景で済むようにしたいものです。4、5歳児は何場面か用意しておくことで、劇にメリハリが出てくるでしょう。

  • 草や岩など

段ボールと絵の具、パステルカラーなどで製作できます。子どもが絵の具遊びをした模造紙を貼ってもよいでしょう。また、草や岩などは子どもの立ち位置の目印にもなるのでとても便利です。

ここでは、段ボールとパステルカラー(緑、黄緑、黄)を使って、大道具「草」の作り方と製作のポイントをご紹介します。

▽段ボールの上側を草の形に切ります。
段ボールの上側を「草」の形に切った写真

▽パステルカラーで色を塗ります。濃い色である緑を下地として全面に塗り、その上から黄緑や黄の薄い色を草の生えている向きに気をつけて塗ります。こうすることでいきいきとした草の様子が表現できます。
色を塗ろうとしている写真
どんどん塗っていきましょう

色を塗っている写真(1)
まず下地を塗っていきます

色を塗っている写真(2)
明るい色でいきいきと表現しましょう

「草」の全体の写真
全体を撮るとこのようになっています。

▽段ボールの下の部分を内側に折り曲げて、自立させます。不安定であれば、重しを乗せるなどの工夫をするといいでしょう。
段ボールをテープで留めている写真
材質によってはテープで留めるのもよいでしょう

「草」を自立させている写真
起こしてみます

▽大道具「草」のでき上がりです。
大道具「草」のでき上がりの写真

小道具の例と作り方

小道具は子どもが手に持ちやすく、劇の邪魔にならない大きさにするなどの配慮が必要です。小道具は、かごや箱などの身近な廃材をうまく利用して作ることもできます。ここでは小道具を製作する場合を想定して、製作しやすい素材をふたつご紹介します。

  • フェルト

低年齢児の劇遊びにはやさしい触り心地のフェルトがおすすめです。フェルトは切っても糸がほつれず、万が一口に入れても安心です。

  • 新聞紙

新聞紙はいろいろな形に変えられるのが特徴です。その周りを絵の具で塗ったり、テープを巻いたりして作っていくとよいでしょう。

ここでは、新聞紙とラップの芯、パステルカラー(茶、黄、赤)を使って小道具「骨付き肉」の作り方と製作のポイントをご紹介します。

▽ラップの芯に新聞紙を巻きます。ここでだいたいの肉の形を作っておきましょう。
ラップの芯に新聞紙を巻いた写真

▽新聞紙にパステルカラーで色を塗ります。茶色を基準の色としながら、黄色や赤色を少しずつ混ぜていくと、食べ物っぽさが出ます。
絵具で色を準備している写真
色はお好みで

思い切り色を塗った写真
思い切り色を付けましょう

▽色を付けた新聞紙を巻いて、でき上がりです。
小道具「骨付き肉」のでき上がりの写真

保育園の発表会・お遊戯会の案内状・挨拶はどうする?

体をかがめる女性

発表会・お遊戯会が近づいてくると、案内状を作成したり、当日の挨拶を考えたりしなくてはなりません。保護者への伝え方で大切にしたいことをご紹介します。

案内状作成で気をつけること

発表会の前に保護者へ配布する案内状はとても重要です。

日時や場所などの必要事項はもちろん、ここで見ていただく際のルールを伝えておくとよいでしょう。「~は禁止です」「~はしないでください」というように上から目線にならないように気をつけましょう。

「子どもたちが日頃の練習の成果を思う存分出せるよう~をお願いします」「みなさんが気持ちよく見ていただけるよう、カメラ撮影をされる方は所定の場所からお願いします」など、なぜこのルールを設けているのかを明示して保護者に理解を求めるようにしましょう。

発表会当日の挨拶で気をつけること

大勢の保護者の前での挨拶は緊張すると思いますが、子どもたちの姿を温かく見守っていただくため、事前にしっかりと準備をしておくことが大切です。

ここでは、「発表会は当日だけのものではなく、これまで子どもたちが生活をするなかで遊んだ=学んだことを発表する場である」ということを保護者へ伝えておくことをおすすめします。

また、劇遊びや合奏など、どのような過程を経て当日の姿に至ったかを具体的に伝えることで、これまでの過程を踏まえて見てもらえます。

子どもたちのアイディアが盛り込まれている箇所や何回も練習をした箇所などの見どころを伝えるのもおすすめです。

さらに、「子どもたちも緊張をしているので、途中で間違えたり恥ずかしくなったりする姿が見られるかもしれないが温かい目で見守ってほしい」、「終わった時も温かい拍手をしていただきたい」ということを伝えておくとよいでしょう。

こんなときどうする?保育園の発表会・お遊戯会での保護者対応

耳を傾ける女性

発表会・お遊戯会では、保護者も「我が子の姿をしっかりと見たい!」という思いからトラブルやクレームが発生する場合もあります。

事前にどのように対応するか園で決めておくことで、万が一の場合でも落ち着いて対応できます。ここでは事例をもとに、適切な対応をご紹介します。

なんで撮影禁止なの!?と言われた

ビデオやカメラでの撮影を禁止している園では、このようなクレームが発生する場合があります。保護者としては、子どもの成長の記録だから残したいという思いがあるので、まずはその気持ちに共感しましょう。

そのうえで、近年はSNSが普及し、どこから個人情報がもれるかわからない危険性があることを伝えていくとよいでしょう。

そのうえで「子どもがなんらかの事件や事故に巻き込まれてはいけない」という点を危惧しての判断である、ということを丁寧に伝えます。

「子どもの一生懸命な姿をレンズを通してではなく、しっかりと目で見ていただくことで全体がよく見える」という旨を伝えるのもよいでしょう。

個人で撮影することを禁止にする代わりに、園で写真やビデオを撮って配布もしくは販売するという代替案を検討してもよいですね。

席から自分の子どもが見えない!と言われた

会場が狭い場合など、人数の多い園ではこのようなクレームが入ることがあります。そのような場合は、年齢やクラスごとに席の入れ替えをしたり、席をくじで決めたりする方法があります。

また、このようなクレームが出ないために、歌や合奏のようにある程度位置が決まっている演目は、事前のお便りで立ち位置をお知らせしておくという方法もあります。

自分の子がきちんと発表してなかった!と言われた

保護者は「発表会当日」の子どもの姿しか見ていないので、そこで子どもの頑張りを判断しがちであることを理解しておく必要があります。

もしも、このようなことを発表会の後に保護者に言われたら、当日までの子どもの姿を丁寧に伝えましょう。

当日はお客さんが多いなど、どうしてもいつもと環境が違ってしまうので、子どもなりに緊張をしてしまうことも伝えます。

さらに、このような苦情が出ないよう、事前のお便りや個別の声かけで、日頃の子どもの様子を伝えておくことも大切です。

予行練習などで「緊張しがちだな」「テンションが上がってしまうタイプだな」など子どもの特性をしっかりとつかんでおき、その姿を保護者に伝えておくとよいでしょう。

発表会・お遊戯会を成功させよう!

案内するエプロン姿の女性

保育園の発表会・お遊戯会は事前の準備が成功の鍵を握っています。担任として一番大切にしたいことは、子どもの興味関心を把握することです。

子どもの興味関心を把握できれば、子どもに合った題材や曲を選べるでしょう。

また、保護者の理解や協力も必要不可欠なので、しっかりと連携を取るよう心がけましょう。みなさんのクラスの子どもたちが、発表会・お遊戯会で自分の力を存分に発揮できることを祈っています。


「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービス では、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。

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監修者 PROFILE

コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて園長経験7年、保育経験のべ30年以上のベテラン保育士。現在は研修など人材育成に注力。

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