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#日々の保育

作成日 2019/12/06

更新日 2023/08/17

おすすめ!クリスマス会の出し物【保育園向け】

クリスマスツリーを描く子ども

楽しみにしている子どもも多い保育園のクリスマス会ですが、クリスマス会を楽しく盛り上げるために、頭を悩ませる保育士の皆さんも多いのではないでしょうか?

基本的なクリスマス会の流れや出し物を成功させるコツ、盛り上がるゲームなど、クリスマス会のヒントをチェックしていきましょう。

目次

クリスマス会の出し物を成功させるコツ

クリスマースオーナメント(靴下)

クリスマス会の出し物を成功させるために、まずクリスマス会の目的を「子どもたちを楽しませる」「子どもたち自身が楽しむ」のどちらに重点を置くのかを決めましょう。

そのほかクリスマスの出し物を成功させるポイントについて、一つひとつ具体的に見ていきましょう。

出し物をする人は?子どもたち?保育士?

クリスマス会の出し物を成功させるために、まずは「主体」と「目的」を考えます。クリスマス会は主体と目的別に次の2つに大別できます。

  • 子どもは歌や劇などの出し物を披露することで楽しみ、ほかのクラスの子どもたちや保護者に見せる。
  • 子どもはお客さん。子どもを楽しませるために保育士が出し物をしたり、サンタクロースが登場したりゲーム大会などをしたりする。

一連のクリスマス会のプログラムでは、これらの両方の要素が入ることが多いですが、1日の保育の流れのなかで時間的都合も考慮に入れる必要があります。

そのため、子どもたちの出し物・保育士の出し物をひとつずつ入れることが多いようです。

乳児も参加する?

乳児は幼児と生活リズムも異なり、出し物やゲームを楽しみ集中できる時間は短いものです。

そのためクリスマス会を保育園全体で行なうのか、もしくは乳児クラスは別プログラムで行なうのかなどを検討する必要があります。

もし保育園全体でクリスマス会を行なう場合には、乳児クラスが喜びそうな出し物を前半に済ませ、早く退席させるなどのスケジュールやプログラムの工夫が必要です。

また乳児のなかには真っ赤な衣装を着たサンタクロースを見て怖がり、泣きだす子がいる可能性もあります。

12月に入ったらサンタクロースの話をしたり、関連する絵本の読み聞かせをしたり、サンタクロースの登場に驚かないような配慮をしておきましょう。

毎年恒例の出し物はある?

毎年恒例となっている出し物がある園も多いものです。新たにクリスマス会を任された保育士は、前年やこれまでのクリスマス会のプログラムや出し物、様子を必ず確認しましょう。

また年齢が下の子どもたちが、「○○組になったらクリスマス会であれをやるんだ!」とお兄さん・お姉さんがやった劇に憧れていることもあります。

「去年○○組さんがやった○○劇」「新しい○○劇」のどちらをやってみたいか、子どもたちに聞いてみるのもよい方法です。

常に新たな出し物で新鮮さを追求するのもよいですが、主役である子どもたちの気持ちを汲んだ出し物を検討するようにしましょう。

クリスマス会の流れとは?

クリスマス会は、子どもの集中力や1日の流れも考慮し、およそ1 ~ 1.5時間くらいが適当です。クリスマス会の予定調整が必要ですが、保護者を招待して発表会を兼ねるという方法もあります。

クリスマス会の具体的な流れは次の通りです。

パターン1:保育士の出し物と幼児の出し物がメインの場合


09:45  ホール集合
09:55  絵本や手遊びで盛り上げる
10:00  クリスマス会スタート
10:10  みんなでクリスマスの歌を歌う
10:20  保育士の出し物
10:30  サンタ登場(プレゼントなどを渡す)
10:45  記念撮影
10:50  乳児退場
11:00  幼児クラス出し物
11:15  終了

パターン2:ゲームなどを取り入れる場合

09:30  ホール集合
09:40  絵本や手遊び
10:00  クリスマス会スタート
10:10  みんなでクリスマスの歌を歌う
10:20  ゲームやクイズ大会
10:40  サンタ登場(プレゼントなどを渡す)
10:50  記念撮影
10:55  乳児退場
11:05  幼児クラス出し物、または保育士の出し物
11:20  終了

子どもたちが参加!盛り上がる出し物

クリスマス会出し物

盛り上がること間違いなし!子どもたちが喜ぶクリスマスにぴったりのゲームや手遊びをご紹介します。

ゲーム例

サンタさんに忘れ物を届けよう!

子どもたちへのプレゼントの演出にも使える、バケツリレーゲームです。サンタ役の人は、サンタクロースのコスチュームを着て盛り上げましょう。

  1. 参加園児と同じくらいの数の袋を詰めた布の袋(サンタの袋)を準備します。サンタの袋はゴールにいるサンタ役の保育士が持ちます。
  2. サンタの袋に入る小さなプレゼントは、床にランダムに置いておきます。

  3. 「あれ?サンタさんがこんなところにプレゼントを忘れて行っちゃった!届けてあげよう!」と、バケツリレーの要領でプレゼントの袋をみんなで運び、.ゴール地点のサンタ役の保育士が持っている袋にどんどん入れていきます。

  4. 一番多くサンタの袋にプレゼントを入れたチームが勝ちです。

  5. 実際に、その袋の中に子どもたちへのプレゼントが入っていると盛り上がるでしょう。

トナカイのしっぽ取り

サルなどほかの動物でも遊べるしっぽ取りは盛り上がります!

  1. 各自、ハイソックスや古いストッキングを三つ編みにしたものなどで作ったしっぽを付けます。

  2. 逃げられる範囲と時間を決めておきます。

  3. 開始の合図で自分のしっぽが取られないように逃げながら、他の人のしっぽを取ります。

  4. 制限時間までに多くのしっぽを集めた人が勝ちです。

ハイハイなどでも楽しめるので、乳児さんバージョンもOKです。トナカイのしっぽに見立てたり、サンタさんの帽子を集めたりなどバリエーション展開もできます。

トナカイはしっぽが短いので、鹿の長いしっぽとの違いなどについてお話を入れてもよいですね。

手遊び例

トナカイ・サンタになっちゃった!

さまざまな替え歌がある『10人のインディアン』のクリスマスバージョンです。

パターンが3つあるので、プログラムの時間調整にぴったりです。歌や繰り返すことが好きな乳児さんも楽しめますね。

【パターン1】
パーとパーで ツノになって
チョキとチョキで ヒヅメになって
グーとグーで 赤いお鼻になって
トナカイになっちゃった

【パターン2】
1と1で おはなになって
2と2で まゆげになって
3と3で ぼうしをかぶって
4と4で おひげになって
5と5で ゆきをふらせて
サンタになっちゃった

【パターン3】
1と1で えんとつ つくって
2と2で トナカイをよんで
3と3で ケーキをたべて
4と4で くつした さげて
5と5で プレゼント
さあ、ねましょう!

そのほか『いとまき』など、身近な歌でクリスマス用の手遊びができます。

最後の「でーきた できた」の後に、「サンタさんの帽子」「サンタさんのメガネ」「サンタさんのパンツ」など、子どもが喜びそうな要素を入れてみましょう。

クイズ例

幼児クラスが盛り上がるクイズです。○×クイズにしたり、チーム分けにしたりかんたんに楽しく盛り上がる工夫を取り入れましょう。

クリスマスや先生にちなんだクイズだとさらに盛り上がります。

例:サンタクロースの服が赤いのは、目立つからである。

(答:×。赤い服を着ているのは「赤は、不幸をはじき飛ばしてくれる」という意味があり、みんなをハッピーにするためといわれている。)

例:○○先生が好きな食べ物は、ケーキである など

クイズも時間が調整しやすいので、おすすめです。

合唱歌例

保護者を招待するクリスマス会であれば、子どもたちみんなでクリスマスソングを合唱・合奏してみましょう。クリスマス会の雰囲気が盛り上がります。

『あわてんぼうのサンタクロース』などの定番曲を、「年長の幼児は楽器」「年中は歌」など役割分担をしてみたり、白い布を巻きつけた天使風の衣装で『もろびとこぞりて』などの賛美歌を歌ったりしてもかわいいですね。

子どもが楽しめる!保育士の出し物

クリスマース会ハンドベル

子どもを楽しませる、おすすめの保育士の出し物例をご紹介します。

劇例

ミュージカル:あわてんぼうのサンタクロース

クリスマスの定番ソング『あわてんぼうのサンタクロース』を歌いながら、歌詞を体現してみましょう。保育士が思いっきりあわてる様子を演じると、子どもが喜びます。

またダンボールで作った煙突に入り「出てきたら顔が真っ黒」など、そのほかにも子どもたちが喜ぶ仕掛けを作ってみましょう。

シアター例

ブラックシアター:森のクリスマス

暗闇でぴかっと光り、子どもたちをとりこにするブラックシアターは多少道具などの準備が必要ですが、クリスマス会を盛り上げてくれます。

ブラックシアターは、基本的なパネルシアターの道具「毛羽立ちのよい黒のパネル布を貼ったボード」「不織布のPペーパー」「イーゼルなどのスタンド」のほかに、「ブラックライト」「蛍光絵の具」を用意します。

Pペーパーに絵を描いて蛍光絵の具で塗ったものを切り抜き、パネル布に貼り、部屋を暗くしてブラックライトで照らせば幻想的なブラックシアターになります。

ブラックシアターはセット商品など市販されているものを活用するのもよいですね。

ブラックシアター『森のクリスマス』は、サンタが森の動物たちにプレゼントを配るストーリーです。シアターの最後は部屋が明るくなって、「サンタがクリスマス会に登場して子どもたちにプレゼントを配る」という演出も盛り上がります。

合奏例

ハンドベル

保育士の出し物でおすすめなのが、美しい音色を奏でるハンドベルです。

『きらきら星』や『It’s a small world』『星に願いを』など、子どもたちも大好きな曲を選んでみましょう。かんたんな曲であれば年長さんも演奏が可能なので、保護者を招待して披露するのもよいですね。

グラスハープ

ワイングラスやガラスのコップに水を入れて、縁を指でこすって音を奏でるグラスハープは、神秘的で子どもたちも興味を持って食いつくこと間違いなしの出し物です。

ワイングラスに入れる水の量で音階を作っていくので、同じ形のワイングラスを複数用意して曲を楽しみましょう。

グラスハープで美しい音が出る理由は「指でこすった摩擦の振動により、グラスが共振する」ことです。水の量が多いと音が低くなり、水の量が少ないと音が高くなります。

薄めのグラスの方が音が出やすいとされていますが、手の脂が多かったりグラスが汚れていたりすると、滑りやすいため摩擦が起きにくく、きれいな音が鳴りにくくなります。

マジック例

水の色が変わる!

単純なのに、盛り上がるマジックは保育士の出し物におすすめです。 出し物の待ち時間などにもよいですね。

  1. ペットボトルのふたの裏に少量の絵の具をつけておきます。
  2. ペットボトルに半分ほど水を入れておきます。
  3. ペットボトルを上下に振るとあら不思議、中の水の色が変わります!

お星様ががどんどん出てくる

  1. 封筒の中に同じ大きさの封筒を入れた二重封筒と、3〜4回折りたたんだ紙を星型に切り繋がった状態の星の切り絵2つ、繋がっていないひとつだけの星の切り抜き1つを用意します。

  2. 二重封筒の下になっている、園児に見せないほうの封筒に繋がった星の切り抜きを2つ仕込んでおきます。

  3. 二重封筒の上の封筒の中を子どもたちに見せ、何も入っていないと説明します。

  4. 繋がっていない星の切り抜きを二重封筒の上に入れて、おまじないをかけます。

  5. 封筒の中を見せずに、二重封筒の下の封筒から繋がった方の星の切り抜きを出し、星が繋がっている様子を見せます。

  6. もう一度繋がった星の切り抜きを二重封筒の下の封筒に入れ、おまじないをかけて二重封筒の上に入っている、ひとつだけの繋がっていない星を取り出します。

アイディアいっぱいのプログラムで、楽しいクリスマス会を!

クリスマースオーナメント(ツリー)

いかがでしたか?クリスマスは子どもたちにとって1年を締めくくるビッグイベントです。これまでの流れをしっかり確認して、子どもたちが楽しめるプログラムでクリスマス会を構成してみましょう。

保育園のイベントは保育業務負担とのバランスも考え、保育士の大きな負担にならないようにしたいものです。工夫やアイディア次第で、手間をそれほどかけずとも盛り上がるクリスマス会を演出できます。

子どもたちも楽しみにしているクリスマス会のために、子どもだけでなく保育士自身も楽しめるようなプログラムを、ぜひ考えてみてくださいね。


「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービスでは、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。

適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。

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監修者 PROFILE
コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて園長経験7年、保育経験のべ30年以上のベテラン保育士。現在は研修など人材育成に注力。

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