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コラム

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#保育士の働き方

作成日 2019/12/26

更新日 2019/12/26

新人保育士をうまく指導するには?

初心者マーク

保育士としてキャリアを積んでいくと、新人保育士の指導を任されることがあります。保育士不足が問題となっている昨今、新人保育士の育成は保育業界全体にとって、ひじょうに重要な職務です。

新人保育士を指導するには、うまくいくコツと注意したいポイントがあります。新人保育士の気持ちに寄り添いながら、具体的に確認していきましょう。

目次

新人保育士によくある悩み

遊ぶ赤ちゃんと泣く女性

新人保育士の指導にたずさわるにあたり、まずは新人保育士がどのような悩みを抱えているのかおさらいしておきましょう。

職場の職員同士の人間関係がうまくいかない

新人保育士の悩みのひとつに職場の人間関係があります。年齢の離れたベテランの保育士やパートさんとうまく付き合う方法がわからず、困っている人は多いものです。

本当は先輩の指示がよくわからず質問をしたいのに、緊張してできないというケースも考えられます。理解しないまま仕事を進め、失敗して叱られ、さらに緊張してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

自分の保育技術がたりずもどかしい

子どもたちとじょうずに接することができないと悩む新人保育士も多いでしょう。新人保育士は、泣きやませや寝かしつけ、着替えや食事介助など、自分自身の保育技術の未熟さにもどかしさを感じています。

まわりのベテラン保育士と自分を比べ、ピアノや手遊びのレパートリーの少なさや、保護者との会話のつたなさなどを痛感し、焦りを覚える新人保育士もいるでしょう。

仕事量が多すぎて時間内に終わらない

学生時代に考えていたイメージや外部から見た印象とは異なり、保育士の業務には子どもと接する以外にも雑務がたくさんあります。慣れていない新人保育士は、膨大な事務の量に戸惑うことが多いものです。

はじめのうちは、簡単な書類作成であっても時間がかかるため、仕事が終わらずどんどんたまっていきます。覚えることも多く、日々、時間が足りないことを実感するでしょう。

新人保育士の指導のコツ

ガッツポーズをする保育士

新人保育士を指導する際は、指示の出し方や対応の仕方にコツがあります。適切な方法で指導にあたることは、新人にとっても指導する保育士にとっても、負担軽減の一助となるでしょう。

指示やアドバイスは的確に

自分にとってのルーティンワークも、新人保育士にとっては初めてのことばかりです。ただ「はやくやって」「その子を連れていって」などとばくぜんと指示を出しても、何をどうすればいいのか伝わりません。

新人保育士には、「11:20までに、○○ちゃんの着替えを終わらせて」など明確な指示を与えるのがポイントです。このとき、理由もないのに、日によって指示や手順が違うと新人を混乱させます。

いつ聞かれても同じ指示が出せるよう、自分の頭のなかできっちりと整理しておきましょう。また、教える保育士によって手順がおおきく異なるのも問題があります。

この機会に、誰もが担当するルーティンワークに関しては保育士間で一貫した手順や方法を決め、共有しておくといいでしょう。新人にとってわかりやすいだけでなく、園全体の仕事の効率化や事故防止につながります。

成長を言葉にして褒める

新人保育士は失敗することが多く、自信を喪失しがちです。些細なことでも、うまくできたらしっかりと褒めてあげるといいでしょう。

もし何か注意しなければならない場合であっても、まずはよかったところや前回より成長した点を言葉にして褒めます。そして、その後、注意点を伝えれば、新人保育士も素直に耳を傾けることができます。

自信を失いかけているときに褒められると、誰もがうれしい気持ちになるものです。新人保育士のやる気と積極性を引き出すためにも、褒め言葉を有効に伝えましょう。

感情的になって叱るのは逆効果

子どもたちの命を預かる保育士の仕事は、たとえ新人であっても責任重大です。学生気分が抜けず同じミスを繰り返す場合には、先輩としてしっかりと指摘する必要があります。

とはいえ、ただ感情的に叱っても効果はありません。新人保育士の自尊心を傷つけるばかりか、最悪の場合、「パワハラ」と捉えられ、保育園を辞めてしまう可能性があります。

「あの人が指導するとみんな辞めてしまう」と思われると、自分自身が園長や経営陣からの信頼を失ってしまいます。子どもたちや保育園全体のことを考え、落ちついて指導することが大切です。

叱る場合は、問題点は何か、今後どうすべきかを冷静にかつ端的に伝えましょう。また、頭ごなしに叱るのではなく、新人保育士本人の考えもしっかりと聞く必要があります。

直接的な関係がない以前の失敗に対して繰り返し嫌味を言ったり、行動自体ではなく本人の人格を否定したり、自分の好き嫌いや気分で個人攻撃をしたりという行為は、ぜったいに避けましょう。

新人保育士の意見に耳を傾ける

ときには新人保育士に意見を求めることも大切です。新人保育士は、長く内部にいる人たちとは違う発想で保育園を見ています。そのため、保護者や外部の人たちの感覚に近い、斬新で面白い意見が生まれるのです。

意見が採用された場合はもちろん、たとえ採用されなくても、新人保育士は「先輩はちゃんと自分の声を聞いてくれる」と感じるでしょう。それが、新人保育士のモチベーションアップにもつながります。

上下関係はもちろん大切ですが、年功序列で上の指示を聞くだけではなく、だれもが問題意識を持ち、積極的に発言できる職場はすばらしいものです。

風通しのよい保育園を実現するために、新人保育士がいつでも臆せず意見を言えるような、柔軟な態度と和やかな雰囲気を心がけましょう。

マナーを伝え安心して仕事ができる職場をつくる

人間関係のコツを教えるのも先輩保育士の大切な仕事です。新人は、保育士としてだけでなく、そもそも社会経験がないことが多いでしょう。

そのため、自分自身がマナー違反な言葉使いや挨拶をしていることに、気がついていないのかもしれません。「これぐらいわかっていて当然」と考えず、ていねいに基本的なことから指導しましょう。

とくに言葉使いは、担当する子どもたちに大きな影響を与えます。さらに保護者との会話では、敬語の使い方や言葉の選び方を間違うと、せっかく築きあげた関係を一瞬で壊してしまう可能性もあるのです。

また、先輩保育士やパートさんに教えてもらうときも、「今、すこしお時間よろしいでしょうか?」と相手の都合を聞いたり、話の最後にはお礼の言葉を添えたりという最低限のマナーがあります。

毎日の小さな積み重ねが、子どもたちや保護者、先輩保育士との信頼関係につながります。新人保育士には、安心して仕事をできる職場環境の作り方をしっかりと伝えましょう。

スケジュールや体調管理の方法を伝える

新人保育士が仕事を溜め込まないためには、スケジュール管理が欠かせません。予定が管理できず締切を守らないと、自分が苦しむだけでなく、周囲の保育士にもしわ寄せがきます。

そのため、予定管理のコツを教えるのも先輩の仕事です。じょうずな手帳の使い方やTo Doリストの利用方法など、自分が日ごろおこなっているスケジュール管理の工夫を伝授しましょう。

効率的に仕事を進めれば、体調管理も容易にできます。その一方で、スケジュール管理がうまくいかず、残業が重なり寝不足や過労が続くと、ストレスが溜まり体調を崩してしまうでしょう。

受け持ちがあったり、シフトが組まれたりすることの多い保育士の仕事は、健康でなければ勤まりません。体調を崩したまま子どもたちと接すると病気をうつしてしまう可能性もあります。

新人のうちからよい生活リズムを身につけ、つねに心身の状態を良好に保つ意義と方法をしっかりと説明しておきましょう。

新人指導でのストレスを減らすコツ

ストレス軽減イメージ

新人保育士を指導することは難しい仕事です。うまくこなしていくために、ストレスとのじょうずな付き合い方を考えてみましょう。

職場以外でストレスを発散させる

新人保育士を一生懸命指導することは大切ですが、ときには「あくまで仕事だ」と割り切ることも重要です。業務時間外にまで、新人指導のことばかり考える必要はありません。

職場以外では、自分の趣味に打ち込んだり、仕事とは関係のない友人や家族と楽しい時間を過ごしたりしながら、ストレスを吹き飛ばしましょう。じょうずにストレスと向き合うことは、うつなどの予防につながります。

気を張りすぎて、いつも怖い顔をしていると、肝心の子どもたちにも悪影響です。指導されている新人も「自分のことで怒っているのではないか」と不安に思うでしょう。

いつのまにか笑顔が消えていたということがないよう、オンとオフをさっと切りかえ、プライベートの時間はしっかりと息抜きすることが大切なのです。

どうしても無理なときはすこし距離を置く

「保育」という同じ仕事に携わる先輩・後輩といえども、考え方は人それぞれです。どうしても意見や性格が合わないこともあるでしょう。そんなときは、お互いのためにすこし距離を置くのもひとつの方法です。

「しっかりと教えなければ」と熱心に考えるあまり、自分自身の指導方法が前のめりになっていることも考えられます。すこし離れてみると、それまで気づけなかった新人保育士の長所が見えてくるかもしれません。

無視をする、指導をしないといった行動はぜったいに許されませんが、ほかの保育士の協力を仰ぎつつ、自分ひとりで抱え込みすぎないように心がけましょう。

新人指導で自分のスキルを上げる

お任せポーズする女性

このように、いろいろと配慮が必要な新人保育士の指導は、じつは自分自身のスキルアップにもつながっています。

面倒なことが多いかもしれませんが、今後の人生でかならず役に立つ貴重な経験だと考え、前向きに取り組みましょう。

社会で役立つ「新人指導スキル」

新人の指導をおこなうのは、保育士の世界だけではありません。ほかの業種でも新人をじょうずに指導する、部下や後輩をきっちりと育成するという能力は、社会人として高く評価されます。

将来、保育士としての転職、あるいは、ほかの職種での再就職を考えたとき、「新人指導スキル」はひじょうに有効なアピールポイントなのです。

また、「自分のことだけでなく、他人にも目を配れる」という能力は、今後、経営者としての独立を考えている人やマネジメントに携わりたい人にとっても必須スキルでしょう。

新人指導のうまさは子ども指導のうまさ

先ほど「新人保育士の指導のコツ」で述べた「具体的に指導する」「褒める」「感情的に叱らない」「相手の話を聞く」といったポイントは、じつは子どもの指導でも重要なことばかりです。

新人保育士や子どもたちを「未熟な存在」と感じることがあっても、れっきとした「ひとりの人間」です。忍耐強くしっかりと向き合い、ていねいに接することで、本人の自己肯定感が上がります。

保育士にとって、新人保育士の指導は、子どもの育成に不可欠な「相手の潜在的な能力を引き出すスキル」を学ぶ絶好の機会だといえるでしょう。

新人保育士の育成は「長所のリレー」

ままごとで遊ぶ子供とエプロン姿の女性

新人保育士の指導は、ただ面倒な雑務ではなく、自分自身のあやふやな保育知識や社会人としてのマナーを総点検できるチャンスです。新人をうまく育成できれば、周囲からの評価にもつながります。

仕事に慣れてくるとつい忘れがちですが、誰でもはじめは未熟な「新人保育士」でした。当時の手帳や日記を読み返してみれば、きっと反省することばかりではないでしょうか。

新人保育士の指導は「欠点探し」ではありません。新人の育成とは、自分の「長所」を伝え、新人の「長所」を伸ばす「長所のリレー」だと捉え、焦らず気負わず指導にあたりましょう。


「わたしの保育」を運営するテンダーラビングケアサービス では、保育士向けに保育の現場で役立つ無料の研修を随時行なっています。適切な保育のための知識や、子どもたちを喜ばせるレパートリーを増やしていただくためのサポートをさせていただければと思いますので、ぜひご参加ください。

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監修者 PROFILE

コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて、園長経験6年、保育経験延べ30年のベテラン保育士。
当社で園長職を勤めたのち、当社運営の保育施設の総合管理を担当。現在は研修など保育士の人材育成に注力している。

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