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#保育士の働き方

作成日 2018/06/06

更新日 2019/02/05

「保育士 辞めたい」……その理由とは? 辞め方と転職のポイント


たくさんの夢や希望を抱いて保育士になったものの、いざふたを開けてみると「思っていたのと違った」という人も少なくありません。
実際に現場で働くなかで、さまざまな現実を目の当たりにし、驚くこともたくさんあるでしょう。

またこれから保育士として働く予定の人も、実際の現場ではどのような体験が待っているのか、未知の世界でもあります。
やる気はあるものの、現実はどうなのか、期待と不安が入り混じっているのではないでしょうか?

今回は、保育士が辞めたいと思う理由を大きく3つに分けて解説するとともに、職場と円満な形で辞める方法、転職先の選択肢についてもご紹介します。
実際に辞めたいと考えている人から今後の参考にしたい人まで、ぜひ最後まで読み進めてみてください。



◆保育士を辞めたい理由(1)人間関係のつらさ

あらゆる業界において、転職理由のひとつとしてよく挙げられるのが人間関係です。
保育士にとって深く関わりのある人間関係といえば、園児の保護者との関係と園内のスタッフとの関係の大きくふたつが挙げられます。

保護者との人間関係

保育園では多くの園児を預かっていますが、保護者の性格もそれぞれ十人十色です。
たとえば以下のような保護者は、よく耳にする特徴の一例ともいえるでしょう。

・自身の子どもに対する保育への期待が多い
・ちょっとしたケガなど子どもがトラブルにあった際、ひどいクレームを入れてくる
・プライベートな用事のために、一時保育を多用する

保護者によって子どもへのしつけや育て方・教育方法など考え方も異なります。
それぞれに合わせてうまく対応しようと思うとひと苦労です。

また、子ども同士のけんかやちょっと転んですり傷をつくっただけで、大騒動になってしまうような保護者がいることもあります。
子どもは活発でささいなケガはつきものですが、クレームになってしまわぬよう気をつかうこともあるでしょう。

なかには一時保育を頻繁に利用し、買い物やランチに行くママもいます。
保育士の人数不足など、サービス残業で対応することが増えれば、何となくモヤモヤとした感情を抱くこともあるかもしれません。

園長先生や先輩・同僚保育士との人間関係

保育士の職場環境は、女性比率が高い場合がほとんどです。
女性同士によくあるいざこざが、精神的に大きなストレスになってしまうこともあるでしょう。

たとえば、以下のようなパターンが挙げられます。

・園長先生の性格や特徴が高圧的・パワハラ気味・神経質
・勤続年数の長い先輩保育士が派閥を作る、お局状態になっている
・同僚の保育士同士でライバル意識の高い人がいて、職場が殺伐としている

笑顔で子どもとふれあいたいのに、大人の世界で複雑な感情が入り混じってしまうと、なんだか疲れてしまいますね。
一方で、経営者の考えに理解を示すスタッフが多いほど、園全体がいい雰囲気である場合が多いです。


◆保育士を辞めたい理由(2)重い責任と膨大な仕事量の割に給料が低い

日本では保育サービスの質を保つため、児童福祉施設最低基準が定められています。
(参考:内閣府 保育の現状 http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/committee/130321/item7.pdf)

保育士1人あたりが保育する子どもの数は意外に多いと感じる人も多いです。
また、責任が重く仕事量も幅広い反面、給料に還元されていないと感じる人も多く、保育士を辞めたいと考える理由にもなっています。


ほんの少しでも子どもから目を離せない!

国の基準をベースに考えると、たとえば1歳児が6人いた場合、1人の保育士が必要になります。
1歳児を1人見ているのでも大変なのに、6人もいてそれぞれ好き放題していれば、目を離すことはできません。
散歩・戸外遊びはもちろん、室内でもさまざまな危険がひそんでいます。
ほんの少しでも子どもから目を離すことはできず、精神的な負担は多いでしょう。

保育以外にもさまざまな仕事を抱え、残業になることも


子どもの保育以外にも、園内の掃除や備品の点検をはじめ、さまざまな行事に備えた準備・おたよりの作成など仕事量は膨大です。

昼ご飯の合間に製作物を完成させたり、子どもの降園後に事務的な残務処理をしたりすることもあるでしょう。
園によっては、持ち帰って自宅で作業をする必要があるかもしれません。

行事が多いと何かと作業が増えるため、行事が少ないといわれる病院内保育室など小規模保育所への就職を希望する保育士も増える傾向があるようです。

また業務の中でケガをしたり、腰やひざを酷使して痛みを感じるようになったりする人もおり、肉体的にもきついと感じる場合があります。


給料・賃金が低くモチベーションアップにつながらない

2014年3月に東京都が実施した『東京都保育士実態調査』によれば、「職場への改善希望点」に対し、全体の6割近くが「給与・賞与などの改善」を求めていることが明らかになりました。

当社が扱っている私立保育園の初任給を見てみると、新卒初任給はおおむね月給20万円ほど。
ほかの職種と比べても大差ありません。
しかし、保育所の運営は経営努力により収入を増やしにくい産業であり、そこに勤める職員の給与を上げることが難しいのです。

新卒の一年目はまぁまぁの収入と思えても、年月が経って他業種の友人と比べるとその差に愕然とする……なんてことも。
近年、保育士の給与アップを目的に処遇改善手当の支給などがおこなわれてはいますが、インターネット上では「あまり評価できない」という保育士の声が目立ちます。

パート・アルバイトなど時給で働く保育士の場合は、東京23区で時給がだいたい1000~1200円くらいと、他の職種と大差ありません。
派遣の場合はもう少し時給が高くて1300~1600円ほどですが、非正規で勤める保育士のうち派遣保育士の数はまだまだ少なく、高時給で保育士の仕事をしている人はあまり多くないと考えられます。

頑張った分の成果が賃金に表れにくく、やる気やモチベーションが上がりにくいのも、保育士を辞めたい理由のひとつといえます。


◆保育士を辞めたい理由(3)保育観の違い 


園や保育士同士の保育観の違いにより、自分が理想とする保育ができずにモヤモヤを抱えることもあります。

「本当はこうしたい」という思いがあっても実現できない場合、保育士としての仕事の取り組み方に疑問を感じ、やる気が停滞してしまう保育士も少なくありません。

そもそも保育士として仕事をしたいと思ったのには、保育に対する理想があったはずです。
現実ではできないこともあるかもしれませんが、園の環境によって不可能だと感じた場合、辞めたい・職場を変えたいという結論に行き着く場合もあるでしょう。


◆退職を考えはじめたあなたへ…円満な辞め方はある?

現在の園で保育士を辞めたいと考えた場合、まずはどういう形で辞めるのがベストなのかを考えておく必要があります。そこで、円満に辞める方法として、辞める「時期」と「理由」にスポットを当てて解説します。


円満に辞めやすい時期とは?

実際に退職した後の園の運営について考慮するならば、できれば年度末(3月)での退職をおすすめします。

そもそもイレギュラーな時期の退職は、求人を出してもなかなか募集が集まらないのはよくあることです。
年度途中だと、途中で子どもたちを離れることになり、保護者から不安の声が上がる場合もあるでしょう。

園長先生や他の保育士にできるだけ配慮し、年度末で退職すれば「立つ鳥跡を濁さず」という結果にもつながります。
「とにかく辞めたい!」という感情で突っ走ってしまい、まわりに多大な迷惑をかけてしまうのはよくありません。

辞めるならば、できるだけお互いが円満に納得のいく形で進めましょう。

スムーズに辞めるためには「理由」も重要!

保育士が辞めたい理由は、ひとつとは限りません。

先述した理由のたほかにも、小さい理由がいくつかある人もいるのではないでしょうか?
できるだけスムーズに、円満に辞めるためにも、園へ伝える理由をチョイスすることが重要です。

・資格取得の勉強をして異業種へチャレンジしたい
・体調不良で園に迷惑をかけたくない
・結婚や出産でこれからの生活環境が変わる     
・親の介護、祖父母の介護による親へのサポートなどが必要になった
   
上記に挙げた例が、退職理由として了承を得られやすいパターンです。
自分自身の仕事に対する方向性が変わった、まわりの環境の変化が原因で通勤が難しくなったなど、「辞めざるを得ない」という方向へ持っていくことがポイントです。

円満に退職するためには「園が嫌だから辞める」という印象を残さないようにするといいでしょう。


◆辞めづらい場合、どうしたらいい?

辞めたいのに辞めづらい。その理由としては、主に以下のふたつが考えられます。

・退職することへの罪悪感
・次の仕事が見つかるかどうかの不安

罪悪感については、先述したように退職時期を見極め、周りに迷惑をかけないようにすることで解消につながります。

次の仕事については、「とにかく辞めたいから辞める!」のは避けましょう。
退職する前にしっかりとリサーチし、自分の仕事に対する考え方をまとめることが大切です。

保育士が資格や経験を活かせるのは、保育園だけではありません。
さまざまな環境で保育に携わることができるので、自分に合った働き方をイメージしてみましょう。


保育士が転職する場合に考えられる選択肢とは?

実際に辞めることを検討しはじめ、時期や理由も見極めたら、次は転職先の選択肢にどんなものがあるのか考えてみましょう。
これまでの保育士としてのスキルを活かす方法はたくさんあります。

具体的な職場環境をイメージしながら、自分の考えにマッチする候補をピックアップしてみるといいですね。

保育士として同じような職場へ転職する

たとえば「認可保育園 → 認可保育園」など、前職と同じような職場に転職する方法です。
この場合、考えられるメリットは以下のふたつがあります。

・前職での実務経験をそのまま活かすことができる
・経験を活かして前職よりも環境がよい(給与・就業時間など)職場を探すことができる

現在の仕事はやりがいがあって好きだけれど、保育方針や人間関係や給与などが理由でモチベーションが保てない人におすすめの転職方法です。
これまでの実務経験をそのまま活かせるため、給与や自分にマッチする保育方針の園に転職できる可能性が広がります。

保育士は多くの現場で人材不足という状況なので、スキルがあればスムーズに採用される可能性が高いのです。


保育士の資格を活かしてこれまで未経験の施設へ転職する

保育士の資格や実務経験は、さまざまな業界で求められています。
たとえば、以下のような施設で保育士の有資格者が募集されています。

・児童館
・学童保育施設
・児童養護施設
・病児保育室(訪問型・施設型など)
・ベビーシッター
・家事代行業
・各種商業施設の託児所(美容院・飲食店・スポーツジム・ショッピングモールなど)
・企業内託児所

同じ保育士としてのスキルを活かすのでも、職場によって仕事内容は異なります。
しかし、職場が変わっても、子どもとふれあうことに変わりはありません。
気持ちを新たに保育士として臨めるメリットがあります。


未知の異業種へと転職する

保育士だからといって、保育士の仕事にこだわる必要はありません。
もしも別の業種にチャレンジしたいと考えた場合、それもひとつの転職方法でしょう。

しかし、せっかくこれまで保育士として活躍してきたのであれば、現場で培ったスキルを活かすほうが得策です。

また、すでに備わっているスキルをうまく活かすことで、転職への可能性はぐっと広がります。
たとえば以下のような転職先が想定されます。

・コミュニケーションスキルを活かし、営業・事務職などへ転職
・子どもとうまく接するスキルを活かし、教育業界へ転職
・子どもから大人まで幅広い世代との人間関係スキルを活かし、接客業へ転職

これまで未経験の業種へ転職したいと考えたなら、転職活動で必要となる履歴書や職務経歴書・面接対策などが非常に重要です。
自分のスキルをいかにうまくアピールできるかで、理想とする転職先への内定をつかむチャンスが巡ってくるでしょう。


◆保育士のスキルを活かして自分にマッチした働き方を目指そう




「保育士を辞めたい!」といって、簡単に辞めてしまうと、その後の転職先に困ってしまうことでしょう。

まずは、なぜ辞めたいのか、必ずしも辞めなければいけないのか、自分の考えとしっかり向き合ってみてください。

結果的に「辞めよう」という結論に至った場合、これまでお世話になった職場に迷惑をかけないよう、誠実・円満に退職するように行動しましょう。
そして、辞めた後にどういう環境でどういう仕事をしたいのか、具体的に考えることも重要です。

多くの子どもやその家庭にとって、かけがえのない保育士の存在。
保育士としてのスキルを活かし、自分にピッタリ合う職場にめぐり合えるといいですね。

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監修者 PROFILE
コラム監修者 和氣 タイ子 Waki Taiko
都内の認可保育園にて、園長経験6年、保育経験延べ30年のベテラン保育士。
当社で園長職を勤めたのち、当社運営の保育施設の総合管理を担当。現在は研修など保育士の人材育成に注力している。

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